昨日、ゴローちゃんが1位に推した『沈まぬ太陽』を地元の映画館にて。
“映画『沈まぬ太陽』は、山崎豊子の作品をもとに映画化したフィクションです。登場人物、団体は全て架空のものであり、実在の人物、団体等とは関係がありません。”と告知されています。
が、周知の通り、原作そのものが日航ジャンボの御鷹巣山墜落事故やその背景にある経営の問題、政治家の関わりをモデルにした作品。
日航は映画化反対のコメントを出し、角川映画に対し「名誉毀損の恐れがある」と警告文を送っていたそうです。また、原作を巡っては様々な批判や論争もあったとか。
Story昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元(渡辺謙)は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命じられた。かつて共に闘った同期の行天四郎(三浦友和)が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たすも不遇な日々は続くのだった。そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こり・・・。
(ZAQシネマより)
渡辺謙さんの重厚な演技と目ヂカラが素晴らしい。理不尽な目に遭い続けながら、誠意と信条とモラルを忘れない恩地という男の人物造形も。モデルとなった実在人物の方には、遺族係を担当した事実はないようですが・・・。
特定のモデルはいないという三浦友和さん演じる行天。恩地の友でありながら、次第に立場を異にし、最終的には敵となるわけですが、それでもどこか友情を感じさせる関係描写がなかなか巧みです。
御鷹巣山墜落事故で亡くなった方々や、ご遺族のエピソードは涙なくしては見れません。
3時間22分の長い映画ということで10分の休憩がありますが、そんなの別に必要ない。むしろ、せっかく作品に集中して見入っているのに、途中で現実に引き戻されるので、邪魔なくらいです。休憩の間に戻ってこない(戻ってこれない)人もいるし。なにより、この作品には長さを感じさせることなく、一気に見せる力があると思います。
象や飛行機など、何箇所かちゃちなCGがあったことは残念。でも、企業で働く人間として、勇気をもらえました。あれほどタフなハートも矜持も持ち合わせているとは言えませんが・・・。安易なハッピーエンドに収めていない点も良いです。
『沈まぬ太陽』公式サイトhttp://shizumanu-taiyo.jp/
posted by ふくちゃん at 21:27| 兵庫

|
Comment(0)
|
TrackBack(15)
|
Cinema Review
|

|