三浦しをんさんの『神去なあなあ日常』の映画化です。原作が好きなだけに、観るつもりは無かったのですが・・・。新聞広告の三浦さんとジブリの鈴木プロデューサーの対談を読んで、ひょっとしたら面白いかもと考え直して、新宿ピカデリーまで観に行きました。
公開初日にも関わらず、小さなシアター8での上映とは意外です。
Story
チャランポランな性格で毎日お気楽に過ごしていた勇気(染谷将太)は大学受験に失敗。彼女にもフラれ、進路も決まらないという散々な状態で高校の卒業式を迎える。そんな時、ふと目にしたパンフレットの表紙で微笑む美女に釣られ、逃げ出すように1年間の林業研修プログラムに参加することを決意。だが、ローカル線を乗り継いで降り立った神去(=かむさり)村は、携帯電話の電波も届かない“超”が付くほどの田舎。鹿やら蛇やら虫だらけの山、同じ人間とは思えないほど凶暴で野生的な先輩のヨキ(伊藤英明)、命がいくつあっても足りない過酷な林業の現場・・・。耐えきれずに逃げ出そうとしていたところ、例の表紙の美女・直紀(長澤まさみ)が村に住んでいることが判明。留まることを決意するが・・・。休む間もなく訪れる新体験、野趣溢れる田舎暮らし、底なしに魅力的な村人に囲まれ、勇気は少しずつ変化してゆく。果たして、勇気と直紀の恋の行方は?そして、勇気は無事に生きて帰れるのか!?
(Movie Walkerより)
結論から言いますと、「まあまあ」。
テンポは良いし、そこかしこに笑えるシーンもあります(ちょっとあざとい笑いが多い気もしますが)。
林業にまつわるシーンは役者さんが体を張って頑張っていますし、CGをできるだけ使わずに仕上げたという大掛かりな祭りのシーンも迫力があります。
しかし、人物描写が浅いので、いろいろガチャガチャ賑やかなわりに、平板な感じがしてしまいますね。
あと「なあなあ」の意味をちゃんと説明してほしかったなぁ・・・。
やはり『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』を超えるのは簡単ではないようです。
『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』公式サイト
http://www.woodjob.jp/