2014年06月30日

映画『トランセンデンス』

 28日から公開、ジョニデ主演の近未来SF『トランセンデンス』を、今日は高齢者の方(『春を背負って』狙い?)が目立つ新宿ピカデリーで。

 “トランセンデンス(超越)”とはAI(人工知能)が人間の知能・知性を超える瞬間のことで、一般的には“シンギュラリティ(特異点)”と呼ばれる概念だそうです。


Story
人工知能が人間の知性を超える現象“トランセンデンス”を開発研究する科学者ウィル(ジョニー・デップ)は、ある日、反テクノロジーの過激派組織の凶弾に倒れてしまう。即死は逃れたものの銃弾に仕込まれた化学物質によって体内は放射能に汚染され、余命は約1か月。死の間際、妻エヴリン(レベッカ・ホール)は、彼の脳のデータを量子コンピューターへアップロードする。それは自我を持った超AIの誕生であった。コンピュータ内で生かされたウィルの意識はネットワークに接続したことで、軍事機密・金融・政治から個人データまで地球上のすべての情報を手に入れ、超高速演算処理能力により人類の想像を遥かに超える進化をし始めるのだった…。
(Movie Walkerより改変)


 個人の意識をデータとしてアップロードできるかどうかはともかく、人間が開発した人工知能が人間の知性を超える“トランセンデンス”“シンギュラリティ”が現実のものになる日は近いそうで、数十年後と言われているようです。

 そのときに現出するのはユートピアか、ディストピアか。

 さて、映画の方ですが、想像したよりもSFとしては地味でした。

 ウィルの意識を宿すコンピュータ、あるいはコンピュータの中で全能の神に近づいたウィルは決して暴君ではないのですが、ナノテクノロジーを駆使して地球と人類の救世主たろうとする姿がどこか不気味です。

 自然の摂理に反するというか(今さらテクノロジー抜きの世界で生きていく気もないですが)、善意ゆえに恐ろしいというか。

 ナノテクによる復元力(人間もモノも)が凄すぎて、笑えます(良くない意味で)。
 
 全体的な感想としては、SFというよりも夫婦愛を描いた映画のようだったな・・・。でも思索的な作品か、エンタメ作品か、どちらかにはっきり振り切った方が良かったのでは・・・。

 共感できる人物も登場しないし、なんか中途半端な感じです。


『トランセンデンス』公式サイト
http://transcendence.jp/
posted by ふくちゃん at 19:42| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(10) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月23日

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』

 27年ぶりのTVシリーズだった『LUPIN the Third 峰不二子という女』に続くスピンオフ第2弾。

 ということですが、『LUPIN the Third 峰不二子という女』という新作TVシリーズがつい最近(2012年深夜)放送されていたことは知っていたものの、観てはいなかった。

 原作に近い大人の雰囲気が漂う作品であることは、『LUPIN the Third 峰不二子という女』のサイトで知っていました(原作を読んだことはないけど)。

 今作もPG12。

 客層は意外にも若いです。


Story
世界屈指の平和な国・東ドロアの歌手クイーン=マルタ(声:皆瀬まりか)が隣国・西ドロアでコンサート中に射殺され、東西ドロアは一触即発の緊張状態が続いていた。そんな中、東ドロアに潜入したルパン三世(声:栗田貫一)と次元大介(声:小林清志)は、秘宝“リトルコメット”を盗み出すが、何故か行く先々に警察が待ち構えていた。彼らの目をかいくぐり逃走するルパンと次元だったが、どこからも死角のはずのビル影から飛び出した瞬間、一発の銃弾が次元を襲う。次元は自分の身体を貫いた弾丸を見て、それが自分がボディガードを引き受けていたクイーン=マルタを撃った弾丸と同じものだと気付く。ルパンとともに墓地を訪れた次元は、そこに『次元大介』の名が記された墓を発見。ターゲットの墓を事前に用意する殺し屋・ヤエル奥崎(声:広瀬彰勇)の噂を次元は耳にしていた。墓を用意されて生き延びた者はいないという。だがヤエル奥崎は個人的な意思では動かない。背後にはいるのは誰か、次元とルパンは考えるのだった。その頃、峰不二子(声:沢城みゆき)はある獲物を狙い秘密クラブへ潜入するが、オーナーに見つかり捕らえられてしまう。一方、ルパンと次元は墓に残された花を手掛かりに、ヤエル奥崎のアジトを特定、潜入に成功する。武器工房のような一室にモニターがあり、そこには囚われた不二子の姿があった。驚く2人の前に、ヤエル奥崎が姿を現す。ついに対決の時を迎える二人のガンマン、ヤエル奥崎と次元大介。一瞬の間。そして空気を切り裂き銃声が響いた・・・。
(Movie Walkerより若干改変)


 上映時間は1時間弱。TVサイズ(27分)×2本(前編・後編)という構成でした。

 オープニングやエンディングの映像は、アーティスティックでお洒落。本編も多少の笑いはあるものの、基本的にハードかつ大人の世界。

 ストーリーとしては「面白いか?」と聞かれると微妙。ツッコミどころもたくさんあるような気がします。でも、カッコ良い。それだけで気分よく観れる。

 エピソード0的な作品であり、ルパン一味が結成される以前を描いていました。そのせいか、石川五エ門は登場しません。時間軸的には、『峰不二子という女』より前なのだろうか。

 銭形のとっつぁんも一瞬の登場。最後にはあのキャラも出てきたし、続編もあるかな?


『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』公式サイト
http://jigen-movie.com/
posted by ふくちゃん at 20:07| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月06日

映画『オー!ファーザー』

 人気作家・伊坂幸太郎さんの同名小説の映画化。人気若手俳優の岡田将生さん、忽那汐里さんが主演なのですが、公開はミニシアター(角川シネマ新宿)なんですね。意外だ。


Story
由紀夫(岡田将生)は、普通の高校生・・・父親が4人いること以外は。彼が生まれる前、母親は四股交際していた。妊娠した際、相手の男たち4人が“別れるくらいなら!”と一斉に父親として名乗りを上げたため、父4人・母1人・子1人の家庭が出来上がったのだ。その秘密を知るクラスメイトは、多恵子(怱那汐里)ただ1人。父親が4人もいるので、やかましさは他の家の4倍だが、ありがたいと思うことも少なくない。博学多識の大学教授・悟(佐野史郎)、スポーツ万能の体育教師・勲(宮川大輔)、女好きの元ホスト・葵(村上淳)、ギャンブラーの鷹(河原雅彦)と、父親たちの個性も性格もバラバラだったが、由紀夫への愛情は深く、父親同士も仲良く毎日を楽しく過ごしていた。だが、街のフィクサー富田林(柄本明)が仕切るカジノめいた豪華なゲームセンターで、二者が争う知事選挙の片方の陣営に属する男の鞄がすり替えられるのを由紀夫が目撃、鞄を持ち去った男を尾行した日から自宅の周囲を何者かがうろつき、部屋が荒らされる。同級生の突然の不登校。富田林がハマったらしい振り込め詐欺。不可解な心中事件。熾烈化する知事選挙・・・。すべての出来事が繋がっていることに気付いた由紀夫が思い切った行動に出たところ、大変な事態に発展する・・・。
(Movie Walkerより改変)


 吉本興業製作ということで、長原成樹さんもそこそこ重要な役で出演していますが、セリフ回しが。。。はっきり言って下手(笑)。浮いてます。

 それはさておき、4人の父親のキャラクターや由紀夫との遣り取りは、原作ファンの納得の出来。ほのぼのしていて、楽しいです。現実にありえないような家族なのに、リアル。

 原作同様、バラバラのピースが嵌って最後に大きな絵が見えるところも頑張っています。というか原作が面白いんだから素直に脚本にすれば面白いに決まってる(笑)。でも、原作ほどの爽快感がないのは・・・原作を読んでいてネタが分かってしまってるからかなぁ〜。

 原作では、振り込め詐欺の件ももっと密接に絡んでいた気もするのですが・・・(記憶が曖昧)。

 原作を知らない方が、より楽しめる映画かも知れません。ちなみに、母親が最後まで登場しないのは原作通りです。多恵子がウザキャラなのも原作通りです。

『オー!ファーザー』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/oh-father/
posted by ふくちゃん at 19:48| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(3) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月03日

映画『MONSTERZ モンスターズ』

 藤原竜也さんと山田孝之さん。個性的な役を演じることの多い演技派若手俳優の2人が初共演。それ見たさに劇場へ。監督は『リング』シリーズで有名な中田秀夫さん。韓国映画のリメイクだそうです。


Story
ある孤独な男(藤原竜也)には、幼い頃から視界に入っている人間を意のままに操る能力があった。その力を恐れ虐待してくる父を殺し、母には見捨てられていた。必要なときに能力で金を奪い、ひっそりと絶望の中生きていた彼は、ある日普段通り力を使おうとしたが、ひとりだけ通じない男がいた。彼は田中終一(山田孝之)という、一見ごく普通の男ではあるが、どれだけ大きな怪我を負ってもすぐに回復する驚異の肉体を持っていた。そして彼もまた幼い頃に交通事故で両親と弟を失い、孤独を抱えて生きていた。思うように動かせない終一に対し苛立つ男は、終一に思いを寄せる叶絵(石原さとみ)の父親を死に追いやる。怒る終一と自分の能力を唯一知る終一を抹殺しようとする男は、激しくぶつかり合う・・・。
(Movie Walkerより)


 藤原竜也さん演じる“男”・・・不幸な生い立ちは分かりますが、あれぐらいで世を拗ねる必要なんてない。唯一自分の能力が及ばない人間を発見したからって戦いを挑む必要もないし、人を殺しまくる(死なせまくる)必要もない。単なる駄々っ子にしか見えません。彼の根性が捻じ曲がるのもやむを得えないと納得できるように、過去を克明に描写して欲しかった。

 山田孝之さん演じる田中終一の「もう誰も死なせない」という喪失感と正義感も含め、(ある程度の笑いを挟みつつも)全体的な描き方が悪い意味で日本的にウェットで、ちょっとイライラしました。

“男”に関しては、中途半端に背景を描くぐらいなら、いっそのこと観客の感傷や感情移入を一切受け付けないようなキャラクターにして、サスペンスやアクションを前面に出した方が良かったのではないでしょうか。

 刑事の2人の立ち位置が中途半端。松重豊さん演じる柴本刑事。「この時を待っていた」って何?結局は終一の味方でも無かったってこと?特殊に進化した突然変異種である能力者を抹殺することが目的だったのですか?藤井美菜さん演じる押切刑事の「文化人類学と遺伝子工学に精通している」という設定も取ってつけたようで・・・。

 街中の人々が“男”に操られて動きを止めてしまったり、一斉に終一に襲いかかったりするシーンとか、終一のどこかとぼけた感じなんかは、面白かったです。


『MONSTERZ モンスターズ』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/monsterz-movie/
posted by ふくちゃん at 20:28| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(12) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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