当作品は、公開初日からの8日間<6/27(金)〜7/4(金)>は学生1,000円ということで、客層は若めです。
Story
元刑事の藤島昭和(役所広司)のもとに、ある日別れた妻から、娘の加奈子(小松菜奈)の行方がわからなくなったと連絡が入る。家族を失った原因について顧みずに、これをきっかけに家族を取り戻そうと、なりふり構わず娘の行方を追う藤島。娘の交友関係を洗ううちに、成績優秀で学校の人気者だったはずの加奈子のとんでもない真実の姿が露わになっていく・・・。
(Movie Walkerより若干改変)
役所広司、妻夫木聡、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀、二階堂ふみ、橋本愛・・・豪華キャスト陣が揃いも揃って、熱演・怪演・快演!
本作が本格的な演技デビューとなるヒロイン役の小松菜奈さんも、一般人には理解も共感もできない、悪魔的な美少女を好演。果たして、彼女の行動は復讐のためだったのか、それとも愉しんでいただけなのか。何故そこまで歪んでしまったのか。
血と涙と暴力に彩られて、物語は異様なテンションで進んでいきます。どいつもこいつもぶっとんだクズな奴ら。昨日観た『トランセンデンス』同様、誰にも感情移入できないのに、面白い。熱さの差かな。
映像と音楽と編集も凝っていてます。「映画だなぁ〜」と思いながら観ていました。
現在と過去を行ったり来たりと目まぐるしい展開に、幻視・幻聴・妄想的なシーンも織り込まれ、「話についていけない」という声も周囲の若い観客からは聞こえました。
鬼畜的なグロい描写も多いので、誰にでもオススメできる映画ではありません。トラウマになる人もいるかも。
でも、既に書いたとおり、僕は面白く観ました。自分ことが心配になります(笑)。
最後の最後、やや冗長だったことだけが、少し残念でした。
『渇き。』公式サイト
http://kawaki.gaga.ne.jp/