2014年09月01日

映画『ルパン三世』

 実写化の話を聞いた時も、予告編を観た時も特に興味は持っていなかったのですが()、監督を務められた北村龍平さんの著書『映画監督という生き様(集英社新書)』をたまたま書店で目にして立ち読みし、こういう人が撮るなら面白いかもしれないと思い、観に行ってきました。


Story
世界最強の鉄壁セキュリティに覆われた超巨大要塞型金庫“ナヴァロンの箱舟”。そこには、「その所有者は世界を統べる」といわれる運命の宝物“クリムゾンハート・オブ・クレオパトラ”が収蔵されていた。神出鬼没で大胆不敵、世界で最も有名な大泥棒、ルパン三世(小栗旬)は、仲間の次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)、峰不二子(黒木メイサ)等と共にその秘宝強奪を計画。だが、そんな彼らをICPOの銭形幸一警部(浅野忠信)が執拗に追っていた・・・。
(Movie Walkerより)


 北村龍平監督は日本で『あずみ』や『ゴジラ FINAL WAR』などを撮った後、ハリウッドに拠点を移し、自らの作家性も残しながら(ハリウッドではそれが難しいそうです)何本かの映画を撮り、まだ「世界の誰もが知っている有名監督」ではないものの、それなりの評価を受けているようです。

 さて、北村監督の『ルパン三世』には、原作のモンキー・パンチさんも脚本にアイディアを提供しているそうです。

 まず気に入らない箇所を先にあげておくと(笑)、ルパンや次元・不二子が一種の大きな組織に属しているという設定、わりにアクション一辺倒(とはいえルパンらしい明るさや稚気もありますが)のストーリー展開といったところでしょうか。

 あと、せっかくルパン一味と銭形警部以外のほとんどのキャストが外国人(タイ・台湾・韓国・豪州)なんだから、そこを日本語吹き替えにせず、全編字幕でも良かったと思います。漫画・アニメだと全部日本語でも気にならないんですが。

 僕は原作漫画はほとんど読んでおらず、アニメ版しか観ていないのですが(しかも全部は観ていない)、『ルパン三世』の雰囲気を完全に再現できてはいないと感じます。

 でも、そんなことは土台無理な話ですし、実写化する意味もない。この作品に限らず、原作完全再現を映画に求めるのはヤボだと僕は思います。

 黒木不二子はほぼ別人でしたが(それはそれで悪くはない)、小栗ルパン、玉山次元、綾野五ェ門はかなり良かったです。

 カメラワークを含む映像表現やその他の演出にも面白いところがいろいろありました。

 監督には続編を作りたいという希望があるようですが、実現したら観に行きます。


『ルパン三世』公式サイト
http://lupin-the-movie.jp/
posted by ふくちゃん at 19:29| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(9) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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