2015年04月27日

映画『寄生獣 完結編』

 映画公開にあわせて原作漫画を立ち読み(すいません)してきた『寄生獣』。25日(土)より公開中の完結編を新宿ピカデリーで。

Story
人間の脳に寄生して肉体を操り、人間を捕食する謎の新生物パラサイトが現れ、大勢が餌食になっていった。東福山市では市長・広川(北村一輝)を筆頭に組織化されたパラサイトたちのネットワークが構築されるるあった。これに対し人間側はパラサイト殲滅のための特殊部隊を結成。両者は遂に激突する。パラサイトのミギー(声:阿部サダヲ)を右手に宿した泉新一(染谷将太)は、母親を殺された復讐と人間を守るため、パラサイト達を狩り続ける。人間との共存の道を探すパラサイトのリーダー・田宮良子(深津絵里)は、新一とミギーにその可能性を見出すものの、最強のパラサイト・後藤(浅野忠信)達は、新一も田宮も無きものにしようと企む。人間とパラサイト、生き残るのはどちらか−。
(Movie Walkerより改変)


 実験と称して人間との間の赤子を生んだ田宮良子にかすかに宿る人間性と母性。まさか、この映画で涙腺が緩むことがあるとは・・・。田宮を徒にウェットに描かず、原作通りクールに表現したことが良かったのだ思います。深津絵里さんの演技も。

 その点、後藤(浅野さんも実にイイ)と新一&ミギーの決戦の後は、蛇足だったように思います。原作にも存在するエピソードとはいえ、この作品においてはカットするか、別の場所に入れた方が良かったのでは・・・。

 ただのアクション映画にはしたくなかったのかもしれませんが、その目的は最後のシークエンスが無くても達せられていますし、カタルシスは弱まってしまったと思います。

【満足度】★★★☆☆


『寄生獣 完結編』公式サイト
http://kiseiju.com/
ラベル:寄生獣
posted by ふくちゃん at 20:19| 兵庫 | Comment(2) | TrackBack(14) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月14日

映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』

 降りしきる雨の中、『ソロモンの偽証』の後篇を新宿ピカデリーで。


Story
男子中学生・柏木卓也(望月歩)の転落死以降、殺人を告発する目撃者からの手紙、過熱報道、連鎖していく事件により学校は混乱していたが、大人たちは保身に走る一方だった。生徒の一人・藤野涼子(藤野涼子)は自分たちで柏木卓也の死の真相を突き止めようと動きはじめ、学校内裁判が開廷される。人間の底知れぬエゴや欲望、悪意が渦巻く中、少女が学校内裁判の果てに見たものとは・・・。
(Movie Walkerより)


 前篇はかなり良かったですが・・・。後篇は残念な仕上がり。

 判事役・陪審員役の生徒達、柏木卓也を殺したとして告発された不良・大出の取り巻きの生徒達。原作ではしっかり描かれている周辺人物の描写を削除したのは、尺の関係で仕方がないとして・・・(でも、それによって、群像劇としての面白さは損なわれてしまいました。判事も陪審員にもいい場面があるのになぁ。何よりも陪審員長が陪審員の総意として語る言葉こそが原作の感動ポイントだったはず)。

 大人になり、教師として、母校に帰ってきた藤野涼子と校長の会話は蛇足だし、妙にウェットなシーンを付け加えるのも、日本映画の悪い癖かと。

 この映画だけを観た人には、柏木はただの嫌なヤツにしか見えないし、他にも色々伝わらないものがあるだろうなぁ〜と思いました。

 僕だけかもしれませんが、藤野涼子を演じる藤野涼子さんは、山口百恵さんを連想させます。

【満足度】★★☆☆☆


『ソロモンの偽証』公式サイト
http://solomon-movie.jp/
posted by ふくちゃん at 20:37| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(8) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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