2015年06月05日

映画『涙するまで、生きる』

 今日もマイナー系の映画。

 新聞評で興味を持ちました。

 場所も前回に引き続き渋谷ですが、これまた初めてのシアター・イメージフォーラム。

 以前に私が鞄を買ったHERZ(ヘルツ)のすぐ近所にこんな洒落たミニシアターがあったとは・・・全く知りませんでした。

 ロビーが狭い(笑)!


Story
1954年、フランスからの独立運動が高まるアルジェリア。元フランス軍少佐で予備役将校でもある教師ダリュ(ヴィゴ・モーテンセン)は、人里離れた場所で現地の子ども達を教えるための学校を開きながら暮らしていた。ある日、彼のもとに殺人容疑をかけられたアラブ人のモハメド(レダ・カテブ)が連行されてくる。裁判にかけるため、山を越えた町にモハメドを送り届けるよう知り合いの憲兵に命じられたダリュは、面倒に関わることを避けるため、モハメドを逃がそうとする。だが、復讐のためモハメドの命を狙う者たちに学校を襲撃された後、モハメド本人の希望もあり、やむを得ず彼と共に町へと向かう。途中で独立運動の反乱軍とフランス軍の争いに巻き込まれたものの、辛くも危険を乗り越える。会話を重ね、互いの境遇を知るに連れ、二人の間には友情にも似た感情が芽生え始めるが・・・。
(Movie Walkerより改変)


 若干ですが、映画の内容に触れてしまいます。

 フランスの植民地アルジェリア。

 モハメドがいとこを殺したのには、それなりに正当な理由があります。

 ですが、アラブの掟によって被害者側の親族は、モハメドを殺そうとします。もし、モハメドが殺されると、今度はモハメドの弟が仇討に臨むことになってしまいます。

 モハメドは、この報復の連鎖を防ぎ、家族を守るために、フランス人の手で死刑にされることを望んでいます。

 ダリュは、そんなモハメド自身をも報復の連鎖から解き放そうとします。

 モハメドによる親族への殺人とアラブの掟。

 ダリュとモハメドの関係性。

 フランス人を殺すためにテロを行うアルジェリア反乱軍、彼らを掃討するフランス軍。

 ヨーロッパとアフリカの歴史の疎い身には分かりかねますが、いろんなモノが重ね合わされているように思います。

 尤も、そんな難しいことを考えずとも、ダリュの表情や言葉(ヴィゴ・モーテンセンさんがとにかく渋い!)や景色など、作品が醸し出す空気感だけで、充分に愉しめます。

 味わい深い・・・。

〔満足度〕★★★★☆


『涙するまで、生きる』公式サイト
http://www.farfrommen.com/
posted by ふくちゃん at 19:02| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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