、カップラーメンとトーストというジャンクな組み合わせでお腹を満たしてから、近所の劇場へ。近所の劇場・・・もう名前を明かしましょう。阪急宝塚線売布（めふ）駅下車すぐのCine PiPia（シネピピア）です。
東宝系の小劇場ですが、なにせスクリーンが2つしかないので、最新作がどんどんかかるというわけじゃありません。
でも、ミニシアター系の作品を上映したり、特集プログラムを組んだり、かといってコアな映画ファンじゃないと入れないという雰囲気では全くなく・・・とても好きな映画館です
。で、14：00過ぎに劇場に着いて、ロビーにあるBAGDAD CAFEで、米粉ピザとコーヒーのセット。大手シネコンのコンセッションのようなファーストフードではなく、有機野菜のカレーとか、玄米定食とか、ちゃんとした「メシ」が食えるカフェです。もちろん、ホットドッグやポップコーンといった定番も。
そこそこ大きな施設の中にあって駐車場もありますから、遠方の方もどうぞ！
シネピピア公式サイト
http://www.cinepipia.com/
で、前置きが長くなりましたが、『ワルキューレ』。
第2次世界大戦中のヒトラー暗殺計画＝コードネーム「ワルキューレ」を題材にした実話に基づくサスペンスです。
トム・クルーズが計画の首謀者シュタウフェンベルク大佐を演じるわけですが、ヒトラーは暗殺されて死んだのではないと知っているわけで、それで盛り上がるのか
と、いささか心配しつつ・・・。Story
第2次世界大戦下のドイツ。アフリカ戦線で左目を負傷したシュタウフェンベルク大佐は、良心と忠誠心の葛藤に悩んだ末、祖国の平和のためにヒトラー暗殺を考えるようになる。やがて画期的な暗殺計画≪ワルキューレ作戦≫を立案し、トレスコウ少将やオルブリヒト将軍ら、同志と着々と準備を進めていく。そして、決行の1944年7月20日を迎えた。ヒトラーとその護衛たちを前に、大佐たちは計画を成功させられるのか・・・。
（ZAQシネマより）
もともと当時のドイツには、叛乱が起こった際に国内の予備軍を動員してベルリンを封鎖、首都機能の全てを押さえ、秩序の回復・維持を図る「ワルキューレ」というコードネームの叛乱鎮圧作戦があり、その作戦を利用して、ヒトラー暗殺後に「ワルキューレ」を発動、ナチ親衛隊SSに政府転覆の陰謀ありとして悉く捕らえ、新しい政権を樹立しようというのが、シュタウフェンベルク大佐らの計画だったらしいです。
腹ごしらえのおかげで、席に着いてリラックスしたとたん眠気が襲ってきて（またかよ
）、途中まで辛かったのですが、ヒトラーたちが会議をしている“狼の巣”を大佐が計画通り爆破したあたりからはハラハラ、集中して観ました。ひょっとして成功するんじゃないか、成功して欲しい・・・って、歴史に基づく以上、そうなるわけないのに。
実際はどうだったか知らないし、映画の中だけのことかもしれませんが、叛乱計画に参加した高級将校の一部は保身を計算に入れ、その怯えや迷いが計画を狂わせることになります（根本的な失敗の原因は別のところにありますが）。
しかし、圧倒的なカリスマ権力者を前に、己の信念や勇気だけに基づいて行動することは簡単なことではないでしょうね。シュタウフェンベルク大佐が今も反ナチの英雄として尊敬されている（by Wikipedia）のは、それゆえでしょう。ただ、もう少しヒトラーという人物を描いて欲しかったです。
それと、ドイツ語でやって欲しかった・・・
。『ワルキューレ』公式サイト
http://www.valkyrie-movie.net/
全くと言っていいほどヒトラーは描かれませんでしたよね。
もう全ての人がヒトラーの悪行（？）のことを知っていることを前提としている感じで。
やっぱりこういう映画はドイツ語で見たいものです。
この映画を観る人でヒトラーのことを知らない人は殆どいないでしょうけど、しかし・・・。