2010年05月23日

映画『春との旅』

 夜19:00、梅田ブルク7から帰ってきました。雨が激しく降っています。おかげで今日は洗濯できなかった・・・。


Story
北海道、4月。まだ寒さ厳しい中、元漁師の忠男(仲代達矢)は、18歳の孫・春(徳永えり)と共に気の乗らない東北への旅に出ることになる。2人が訪れたのは、忠男の兄・重男(大滝秀治)の家。決して折り合いのよくなかった兄に、忠男は突然、自分を養ってくれと切り出す。足を痛めている忠男は、離婚した娘〔春の母〕が死んでからは春に面倒を見てもらいながら暮らしてきた。だが、春が仕事を失い、これを機に東京に出ることを考えていると知り、忠男は最後の住まいを求めて重男に会いに来たのだった。しかし、妻と老人ホームに入るつもりの重男からは同居を断られてしまう。次に訪ねた弟・行夫は服役中、旅館業を営む姉・茂子(淡島千景)にも、不動産業に行き詰った弟・道男(柄本明)にも身勝手を咎められ、次々に断られる。忠男に兄弟姉妹のもとに身を寄せることを提案したのは春であったが、過去から逃れることができず、避けてきた感情や事実と向き合わざるを得なくなった祖父の姿を見て、自分の言葉を後悔していた。祖父の葛藤や兄弟姉妹との感情のぶつかり合いを目の当たりした春は、やがて長く離別していた父・真一(香川照之)に会いたいと思うようになり、忠男と共に足を運ぶ・・・。
(Movie Walkerより改変)


 客層はかなり年齢高め。祖父と孫娘のロードー・ムービーは、派手さこそないものの、滋味深い、良い作品でした。登場人物ひとりひとりの心の葛藤・揺れ、愛憎半ばする血の繋がりがとても丁寧に描かれていました。

 後ろの席の年配のご夫婦は「まったくピンと来なかった」と仰っていましたが・・・。人それぞれです(笑)。

 にしても、映画の冒頭、家を飛び出す仲代達矢さん。その歩く姿だけで、一瞬にして、忠男が怒りに駆られていることが観客に伝わります。憎めないとぼけた感じも、子供のように駄々をこねる姿も、大人の男の大きさも自在に演じ分けるところが凄いです。

 春役の徳永えりさんのガニまた歩きが気になって仕方がなかったですが・・・わーい(嬉しい顔)

 ラストはあまりに予想通りで、ある意味、拍子抜けでしたが、忠男は幸せだし、春は哀しみのどん底に突き落とされても、ここから自分の人生を生きることができる。だから、この終わり方で良いのでしょう。

 誰も皆(例外はいるでしょうが)、自分を大切に、問題を抱えながらも、自分なりに精一杯生きている。だからこそ分かり合えるし、分かり合えない場合もある。切なくも、清々しい良品です。


『春との旅』公式サイト
http://movie.haru-tabi.com/


posted by ふくちゃん at 21:10| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(6) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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