映画『踊る大捜査線 THE MOIVE 3 ヤツらを解放せよ！』

　W杯、日本は消えたけど、決勝トーナメントはやっぱり面白いですね。グループリーグ終了後からベスト8決定までは、ベスト4は南米が独占という声もありましたが、終わってみれば、オランダ、ドイツ、スペイン、ウルグアイとヨーロッパ勢が圧倒。オランダvsブラジル戦を見る限り、日本のベスト4は遠い・・・。

　さて、昨日の封切り初日の客足は前作を超え、今作も興収100億突破は堅いと評判の『踊る大捜査線3』。シネ・ピピアでは空いております（笑）。


Story
湾岸署を襲った最悪の猟奇的連続殺人事件から7年。お台場は外国からの要人が降り立つ空港が近く、高速道路や変電所などのライフラインもあるため、テロリストの格好の標的となっていた。その対策として、湾岸署は高度なセキュリティシステムが導入された新湾岸署への引越しを決定。その業務を一任されたのは、強行犯係係長に昇進した青島俊作（織田裕二）。新湾岸署の開署式まであと3日と迫る中、青島は部下の篠原夏美（内田有紀）や和久伸次郎（伊藤淳史）らとともに大張り切りで引越し作業に取り組んでいた。だが、その引越しの真っ最中に、管轄内で次々と事件が発生。金庫破りやバスジャック、さらには青島や恩田すみれ（深津絵里）らの拳銃3丁が盗まれ、連続殺人事件へと発展していく。湾岸署には特別捜査本部が設置され、管理補佐官の鳥飼誠一（小栗旬）とともに青島は捜査を開始。しかし、必死の捜査もむなしく遂には湾岸署が占拠されてしまう。開署式を翌日に控え、青島ら湾岸署員は被疑者を確保することができるのか・・・。
（Movie Walkerより）


　お笑いパートは「笑わせてやろう」「これ、面白いだろ！」という感じが鼻について、ほとんど笑えませんでした。そんな中で、スリー・アミーゴスだけは、さすが。肩に力の入り過ぎない演技は相変わらず、絶妙です。あと、新署長は誰か？のオチも良かった。

　しかし、この盛り上がりの無さは何でしょうね。1作目や2作目のような、ドキドキもなく、胸が熱くなるような場面やセリフもなく・・・。

　真犯人は小栗旬さん演じる鳥飼じゃないかと、観る前から疑っていたんですが、違いました。今回はかつて青島に逮捕された囚人たちが大勢登場します。中でも、小泉今日子さんの怪演は見もの。

　真犯人の動機、どうでしょうねぇ・・・。常人と思考が異なるのは理解できます。でも、そんなことしても、あなたの意図は実現しないでしょう？だから、説得力ないし、怖くない。事件モノ、刑事モノ、ミステリとしても、プロットが弱すぎる。

　青島を始め、レギュラー陣のキャラも今作では立っていない。良かったのは、ニューフェースの鳥飼ぐらいかな。

　はっきり言いましょう。

　全くつまらなかった。全3作で最低、今年観た中で最低です。「帰ってきてくれただけで満足」という声もあるようですが、僕としては、過去2作に泥を塗ったような気さえします。この程度なら、これで打ち止めにして下さいね。


『踊る大捜査線 THE MOIVE 3　ヤツらを解放せよ！』公式サイト
http://www.odoru.com/

Comments

こんにちは♪
ＴＢ＆コメント、ありがとうございました！

今回の映画は面白くなかったですよね…。

ドラマシリーズを含め
過去の作品が面白くて大好きだっただけに
今回の内容は残念としか良いようがありません。

キャラクターや演出ばかりが派手になって
中身がカラッポな作品しかできないのならば、
「踊る大捜査線」シリーズは
もう打ち止めにして欲しいと私も思います。

Posted by テクテク at 2010年07月04日 19:35

＞テクテクさん。
こちらもTB&コメントありがとうございます。
僕はこの映画を褒めている方がいるのが、不思議です。好みはそれぞれとはいえ・・・。

Posted by ふくちゃん at 2010年07月06日 00:02