2006年の実写邦画の興収1だった前作は、日本版ゴールデンラズベリー賞(ワースト映画賞)である文春きいちご賞の同年第6位でもあったそうですが、僕は大好きですので、楽しみにしていました。
場所はTOHOシネマズ梅田。先日の『悪人』と同じシアター1の同じ席で鑑賞。
Story
2010年9月、大型台風接近中の福岡沖。巨大天然ガスプラント施設“レガリア”で事故が発生。高波に煽られた海洋掘削装置ドリルシップがレガリアに激突、火災が発生したのだ。レガリアは、日韓共同施設であると同時に、ロシアからも技術供与を受け、1500億円もの予算がつぎ込まれた大規模国家プロジェクトだった。この重大危機に海上保安庁と韓国海洋警察庁が現場へ向かう。そこには、第十管区海上保安本部機動救難隊の仙崎大輔(伊藤英明)、バディの吉岡哲也(佐藤隆太)、レガリア設計主任の桜木浩一郎(加藤雅也)の姿もあった。施設内には300名以上の作業員や関係者が取り残され、膨大な天然ガスも貯蔵されていた。一歩間違えれば大惨事となる危機的状況のもと、要救助者の救出が行われ、桜木による防災対策が進む。だが、突然の爆発により大輔、桜木、レガリア常駐医の西沢夏(吹石一恵)、作業員の木嶋久米夫(濱田岳)が取り残され、逃げ場を失ってしまう。その窮地を救ったのは、第七管区海上保安本部機動救難隊の服部拓也(三浦翔平)。だが、もはや巡視船もヘリも近付ける状態になく、安全な場所もない。妻の環菜(加藤あい)と生後10ヵ月の長男・大洋を思う仙崎は、初対面の服部とバディを組み、脱出の道を探る。一方、事故対策本部では救難課長・下川(時任三郎)を中心に、人命優先で救助の道を探っていた。だが、レガリアと国益を最優先に考える内閣参事官の吉森(鶴見辰吾)が口を挟む。韓国・ロシアから報告を求める声も相次ぎ、焦燥感に包まれる対策本部。そして、今日が3回目の結婚記念日となる環菜も、不安に襲われながら大輔の帰りを待っていた。様々な思いが交錯する中、刻一刻と過ぎていく時間。そして、レガリア内に取り残された大輔たちを、更なる危機が襲う・・・。
(Movie Walkerより若干改変)
ストーリーの流れは、予想していた通り、前作と大きく変わりませんでした。ドラマティックにしようと思えば、どうしてもこうならざるを得ないでしょうね。映像のスペタクル度では前作より上ですが、ストーリーの緊密度では劣ると思います。
また、最初から最後まで、ほぼ事故現場が舞台のため、人間ドラマも弱くならざるを得ない。そこに人間ドラマを無理に持ち込もうとするから、登場人物の会話がどうしても薄っぺらく、クサイものに。
・・・でも、やはりヤマ場では涙が出てしまうんですよねぇ

で、完結編ということですが、続編を作ろうと思えば作れますね。だけど、映画はこれで本当に完結にして欲しい。やるなら、比較的地味というか、足に地の着いたストーリーをTVドラマでやって欲しいです。映画ということになると、どうしても大作志向で、同じような展開のものしか作れないと思うので。
あと、初めての3D映画体験ということで、期待していましたが、3D効果は正直よく分かりませんでした

『THE LAST MESSAGE 海猿』公式サイト
http://www.umizaru.jp/
ところで、今日『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の少し長めの予告編を観ました。ストーリーやドラマには期待していませんが、映像的にはかなり楽しみです。
さ、今日はこれからTVで『海猿』1作目を観ようっと。