Story
1989年。デジタル業界のカリスマにして、巨大企業エンコム社のCEOケヴィン・フリンが7歳の息子サムを残して失踪する。20年後、サムは27歳の若者に成長していたが、父に捨てられた哀しみや不信感は消えることはなかった。ある日、ケヴィンの共同経営者だったアランに謎のメッセージが届く。発信源はケヴィンが所有していた“フリン・ゲームセンター”。アランから鍵を受け取り、今は閉鎖されたゲームセンターに足を踏み入れたサムは、地下に秘密の研究所を発見する。コンピュータ・システムにログインしようとしたサムを突然閃光が包み、彼はコンピュータの中の世界=グリッドに入り込んでしまう。サムは監視用飛行マシンによって、大観衆が集まったコロシアムに連行され、人間達が互いにディスクを飛ばして殺し合う競技に参加させられる。実は、この世界の人間は皆プログラムであり、背中のディスクは武器になると同時に、自身の全ての情報が記録される媒体であった。サムは抜群の運動能力を発揮してトーナメントを勝ち上がり、さらに危険なバイク・マシーンによる殺戮ゲームに投入されるが、場内に侵入してきた謎の女性クオラに救われる。クオラはサムを郊外の山中の家に連れて行き、父ケヴィンと再会させる。ケヴィンは20年前、システムの中に理想の世界を創り上げ、そこにISO(アイソー)と呼ばれる豊かな個性と自由意思を備えたデジタル・ミュータントが出現したことから人類の未来にも希望を見出すが、主要プログラム“クルー”がクーデターを起こし、ISOを粛清。ケヴィンはクルーの監視が及ばぬ辺境の地に隠れ、この世界に閉じ込められてしまったのだった。“クルー”は、コンピュータ・システムから現実の世界への侵攻と不完全な人間の放逐による完全な世界の実現を企てていた。事実を知ったサムは、父の苦悩と自分への愛を感じ取り、現実世界へ戻って“クルー”を削除しようと決心するが・・・。
(Movie Walkerより改変)
前作となる1982年の映画『トロン』は未見ですが、さすがにそれでも問題なく観られるように作られています。前作を観ている方が、いろいろ気付ける“ネタ”はあるようですが。
コンピュータ・システムの中の世界、その世界観を具現化した映像はスタイリッシュ。ダフト・パンクによる音楽と相まって、格好良いです。
でも、それだけ。全く興奮しなかった。
なぜ、このコンピュータ世界が人類の福音となる(はずだった)のか。なぜ、“クルー”は反乱を起こしたのか(完全を目指したためらしいが)。なぜ、“クルー”たちは現実世界に侵攻する必要があるのか。そして、なぜそれが現実世界にとって脅威なのか。
そのあたり、説明不足じゃないでしょうか。
大勢の人間の全情報を量子コンピューターの中に移植して、コンピュータ世界の中で生きる。あるいは、まるで人間のように振舞うコンピュータ・プログラムが、肉体を得て現実世界に出てこようとする。小説やアニメでもよくありますが、なかなか好きなSF設定です。しかし、この映画に関しては、ツメが甘いというか、結構アバウトですね。
小説やアニメで描かれる方が、まだ現実感があるような気がします。
『トロン:レガシー』公式サイト
http://www.disney.co.jp/tron/
ラベル:トロン
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ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
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もちろん、今年も参加いたします。
宜しくお願いします。
トロン、ダメでしたか。前作を覚えているので興味があったのですが、ちょっと躊躇います。
元旦の映画の日は無防備で見たいので「ヤマト」を見る気です。ふくちゃんさんの記事で気になったのです。
トロン、映像は面白いですよ。3Dかどうかに関係なく。でも、ストーリー的には弱いです。ヤマト、観ちゃいますかぁ〜。鑑賞の際には、寛容の精神で・・・(笑)。