

あと、実家の体重計で体重を量ってみたら、58kgでした。ピークは63kgだったから順調にダイエットが進んでいると言えるでしょう


さて、僕の読書というのはかなりの乱読でして、面白そうであれば古今東西ジャンルを問わず読む・・・というのがポリシー(と言えるのか?)です。
とは言っても、どうしてもよく読むモノとそうでないモノという傾向は出てくるわけで、ジャンルとしては普段読む本の60%ぐらいはミステリ。そして、30%が時代・歴史小説、残りが純文学・SF・ファンタジー・ホラー、その他もろもろといったところでしょうか。
しかし、本格的なミステリ・マニアと言えるレベルに到達しているかというと、さにあらず


しかし、そんな自分だからこそ、ミステリを敬遠している方でも、面白く読んでいただける作品をご紹介できるはず!・・・と力むほどのことでもありませんか

GW中に読んだミステリは、僕にはイマイチでしたが、今回ご紹介する作品は面白いですよ

貫井徳郎「慟哭」(創元推理文庫)
連続する幼女誘拐・殺害事件の捜査を担当する警視庁のキャリア、若きエリート捜査一課長佐伯。一方、心に傷を負い、その救済を怪しげな新興宗教に求めていく松本。物語は、この2人の視点によって交互に綴られていきます。
初めのうちは無関係(なワケないんですけど)に見えた2つのストーリーが徐々にリンクし始めて、「あ〜。きっとこういうことか」と、もう結末まで分かった気になります。ところが、しばらく読み進めていくと、今度は2つのストーリーの間に微妙な齟齬(そご)があるような気がして、妙な違和感が・・・。
そして、最後は・・・。え〜

この作品は著者のデビュー作であり、単行本は1993年、文庫本は1999年の発刊。僕が読んだのは文庫本になってからです。今まで読んだミステリの中では、その結末に最も愕然とし、「やられた!」

もっとも、僕もこれを読んだ当時は今と比べてミステリの読書量が少ない、つまりミステリにおけるストーリーテリングに関して知識が少ない状態であったということが驚きを増幅したかも知れません

・・・というのは単なる見栄で、長年ミステリを読んでいますが、犯人やトリックを途中で見破ったことは(自慢じゃありませんが)一度もありません。ある意味、幸せな読者ですが、アホとも言えます

ネット上の書評では「途中で犯人(トリック)が分かってしまった」という声も散見されますが、僕から見ると「皆さん、凄いなぁ・・・」と感心するばかり。
ただ、そういった書評の中にも「途中で予測はつくけど、それでも面白い」という声があるように、「これは面白い!」という僕の印象も、まったく色褪せてはいません。
『慟哭』は、貫井徳郎氏の最初の作品にして、最高の傑作

ともあれ、まだこの作品を読んでいない方が羨ましいです。この驚きに出会えるチャンスが残されているなんて

↑ 驚きと共に、救いのない、やるせなさの残る結末です。
男の人生に余り起こり得ない時
濫読を繰り返す男にとって
読書から共感を得ることはいつものこと
しかし
驚愕することはない
そして慟哭することも
それを共に味わえた1冊は
男にとって生涯唯一の本であろう
それでも男は
再び驚愕と慟哭を得んがために
濫読を繰り返す…
「慟哭」
ぜひご一読下さい。
勧善懲悪の結末に慣れてしまっている私にとっては、さぞ覚悟の要る内容なのでしょう。
やるせなす。
僕も国内生活が長いので、まったくもって外国語には慣れていません^^;。
「覚悟」というほどのことはありませんよ。
ミステリは、あくまでエンタテイメントですから。
この結末の着地のさせ方は見事なもんです。
ぜひ、ご一読下さい。購入は、ここからアマゾンをクリックで・・・(^^)。