2011年07月18日

映画『コクリコ坂から』

 企画:宮崎駿、脚本:宮崎駿・丹羽圭子、監督:宮崎吾朗。『耳をすませば』以来の、少女漫画を原作としたジブリ最新作を、シネ・ピピアにて鑑賞しました。宮崎吾朗さんにとっては『ゲド戦記』以来、5年振り2回目の監督作品です。また、厳しい批判にさらされるのかなぁ・・・。偉大すぎる父親を持つと大変ですね。同情します。


Story
1963年、横浜。港の見える丘にあるコクリコ荘。朝鮮戦争で海軍の父を亡くし、アメリカで研究に励む母が不在の中、祖母の下で妹と弟を抱えながら、下宿屋を切り盛りするのは16才の少女・松崎海(声:長澤まさみ)。彼女は毎朝、父を思い、海に向かって信号旗をあげる。旗の意味は「安全な航行を祈る」。タグボードで通学していた17才の少年・風間俊(声:岡田准一)は、海の上からその旗をいつも見ていた。翌年に東京オリンピックを控え、人々が古いものを次々に壊し、新しいものが素晴らしいと信じていた時代。海と俊が通う高校では、小さな紛争が起きていた。古いけれど、歴史と思い出のつまった文化部の部室棟、通称“カルチェラタン”の取り壊しを学校が決定したのだ。取り壊すべきか、保存すべきか、生徒たちの意見も割れる。新聞『カルチェラタン』を発行する俊は、生徒会長の水沼史郎(声:風間俊介)やその他の仲間たちと共に、カルチェラタンの存続を生徒たちに訴える。ある日、海はカルチェラタンの大掃除を提案し、大勢の生徒を巻き込んでいく。カルチェラタンに、新たな息吹が吹き込まれていく。徐々に惹かれあう俊と海。だが、ショッキングな疑惑が浮かび上がる。自分たちは兄妹かもしれない。それでも、ふたりは現実から逃げずにまっすぐに進む。そして、戦争と戦後の混乱期の中で、親たちがどう出会い、愛し、生きたかを知っていく。ふたりが見出した未来とは・・・。
(公式サイトより若干改変)


 原作は少女漫画雑誌『なかよし』に連載されたものの、不人気で打ち切りになった作品だそうで、宮崎駿さん曰く「失敗作」(公式サイトより)。でも、何か心にひっかかるモノがずっとあったんでしょうね。

 そして、今回の映画。

 いいじゃないですか。いかにも青春!です(宮崎吾朗監督は日活青春映画を参考にしたそうです)。この時代に中学生・高校生だった方々には、特に楽しいんじゃないですか。一方で、中学生以下の子どもには、ほぼ理解できないでしょう。大人のための映画です、これは。

 ファンタジー作品に比べると、どうしても地味だけど、映像は美しく、音楽も楽しい。「詰め込みすぎ」で「掘り下げが足らない」という指摘も多いようですが、この作品はこれで良いと思います。説明が少ないという意見に関しても、観ていればちゃんと分かるので、問題なし。

 少し残念なのは、手嶌葵さんが軽快に唄う『朝ごはんの歌』と、海の動きを完全に同期させたオープニングにすれば良かったのに・・・もったいないな・・・という点ぐらい、ですかね。


『コクリコ坂から』公式サイト
http://kokurikozaka.jp/
posted by ふくちゃん at 15:57| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(18) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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