2007年02月27日

映画『紙屋悦子の青春』

 この作品は、松田正隆さんという劇作家の手による同名戯曲の映画化だったんですね。

 舞台を見た黒木和雄監督は、いつか映画化したいと考えたと同時に、自身の映画『美しい夏キリシマ』(2003)の脚本を松田氏に依頼、その時に初めて実はこの戯曲が監督の『TOMORROW/明日』(1988)に触発された氏が、自身のご両親のことを書いたものであると知ったそうです。

 ・・・こんな縁もあるんですねわーい(嬉しい顔)

 さて、映画は、永与〔旧姓紙屋〕悦子(原田知世)と夫(永瀬正敏)の“老”夫婦の比較的長い会話を経て「回想」シーンへと入ります。

 この特殊メイクによる老け顔。永瀬さんはまだしも、原田さんはちょいと無理があったような・・・ふらふら

 時は第2次大戦末期。悦子は兄から見合い話を持ちかけられます。相手はお互い憎からず思い合っている(とは言っても言葉にして確認したことなどない)明石少尉(松岡俊介)ではなく、その友人・永与少尉です。

 明石は特攻隊として間もなく死ぬことになるであろう自分の代わりに、信用できる親友であり、整備担当で自分よりも生き残る可能性が高く、以前紙屋家を訪れた折、悦子に一目惚れしていた永与に悦子を任せたいと考えたのです。

 悦子と永与、仲介人の明石、3人のお見合いシーンは、永与の朴訥な人柄や緊張のあまりの頓珍漢なやりとりが、巧まざるユーモアを感じさせて楽しいのですが、明石が2人を残して帰ってしまったことに気が付いたときの悦子の一瞬の表情が誠に物哀しいですもうやだ〜(悲しい顔)

 やがて、悦子はもう二度と会うことのない明石の出征を静かに見送り(後で1人号泣)、永与の求婚を受け入れます。恐らくはその後、幸せな夫婦生活であったことが偲ばれるのが救いではありますが、こういう形の悲劇はきっと実際にもあったのでしょう。

 戦闘シーンも、誰かが死ぬ場面も一切なく、戦争の虚しさを声高に語る登場人物もおらず(むしろおおむね戦争下の日常を受け入れている)、静かで(劇中一切音楽なし)、時にユーモラス。でも、確かに反戦の想いは伝わってくる。

 そんな映画でしたぴかぴか(新しい)

 というわけで、近所の劇場の『2006映画傑作選』はまだ少しの間続きますが、僕の鑑賞はこれで打ち止め。次週以降は、2007年新作ロードショー路線に復帰します。

 あと、そろそろ、何か健康ネタも行きますよ。またしても、塩か醤油になりそうですけど・・・たらーっ(汗)

『紙屋悦子の青春』公式サイト
http://www.pal-ep.com/kamietsu/


posted by ふくちゃん at 00:37| 兵庫 ☀| Comment(2) | TrackBack(3) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもコメントありがとうございます。いまいち、ブログのことわかってないので、こんなところ使ってお返事おゆるしください。
Posted by 最近ブログ書きはじめた火と at 2007年02月27日 22:30
>最近ブログ書きはじめた火とさん。
ここのコメントに書き込まれたように、自身のブログのコメント欄に書き込めばOKなんですよ♪
Posted by ふくちゃん at 2007年02月28日 23:51
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紙屋悦子の青春
Excerpt: 2006年 日本 2006年8月公開 評価:★★★★☆ 監督:黒木和雄 原作:松
Weblog: 銀の森のゴブリン
Tracked: 2007-03-05 18:14

『紙屋悦子の青春』'06・日
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