オブリビオン(oblivion)という聞きなれない単語の意味は、映画を観れば分かるだろうと高を括っていましたが、分からなかったので、調べてみると「忘却」。なるほど、主人公の状態ですね。
Story
2077年、エイリアンの攻撃を受けて、人類は勝利するも、地球は壊滅。人類は宇宙ステーションに移住し、さらに土星の月=タイタンへ移住を計画中であるが、ジャック(トム・クルーズ)は、海水からエネルギーを取り出すプラントを敵の残存勢力から守るため、高度1,000mのタワーを拠点に、ヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)と2人だけで地球に残り、パトロールと監視用ドローン〔無人偵察&攻撃機〕のメンテナンスを担当していた。業務遂行のために過去の記憶を消去されたジャックだが、かつてのニューヨークで美女とデートする夢を繰り返し見ていた。ある日ジャックは、墜落した宇宙船から、夢の中の美女ジュリア(オルガ・キュリレンコ)が救い出す。彼女は目を覚ますと、ジャックの名前を口にする。墜落した宇宙船のフライト・レコーダーの回収に向かったジャックとジュリアは、ジャックとヴィクトリア以外誰もいないはずの地球で、謎の男ビーチ(モーガン・フリーマン)によって拘束される。ジュリアとビーチの存在によって、ジャックと地球の真実が明らかになり始める・・・。
(Movie Walkerより改変)
さすがハリウッドというべきVFX映像。デザイン・センスも抜群。ストーリー進行は意外にモタモタしていましたが、パトロール機(バブルシップ)やドローンの飛行する姿は、まさに縦横無尽、スピード感に溢れていました。
「ジャックは実は○○○○だった」というのはありがちですが、最初に彼のナレーションで説明された世界設定=地球・人類の歴史と現況に関する認識が覆されていく構成は(分かりにくいけど)そこそこ面白い。ジャック本人が最も驚いたことでしょう(笑)。
ラストについては、ああいうハッピーエンドでも良いけど(でも本当にハッピーエンドなのか?よくよく考えると不気味でもある)、切なさは弱まる。それに52号は、どうやって49号と同じ現状認識に至ったのだろう?そして、敵の本当の正体は?コンピュータなのか?コンピュータ型の知的生命体なのか?
少しモヤモヤが残ります。
『オブリビオン』公式サイト
http://oblivion-movie.jp/