Story
人類は銀河の果てまで進出し、爆発的に人口を増やしたものの、種としての終焉を迎えつつあった。最期は地球で・・・。しかし、全人類を受け入れる余地は地球にはない。地球への居住権を巡って紛争が繰り返される時代が訪れる。やがて地球連邦政府は地球を不可侵の聖域とし、何人も居住不可とする。そんな中、4隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦が地球封鎖のために建造され、その4番艦艦長にハーロック(声:小栗旬)が任命される。だが、地球防衛のために戦い、英雄と呼ばれていたハーロックは、地球連邦政府を裏切り、姿を消してしまう・・・。やがて、艦首に巨大な髑髏を刻んだ海賊船を駆りながら現れたハーロック。宇宙海賊として地球連邦政府に叛旗を翻した彼は、全宇宙に追われる広域指名手配犯となっていた。政府からハーロック暗殺命令を受けた青年ヤマ(声:三浦春馬)は、海賊船アルカディア号に乗組員を装い潜入。しかし、ハーロックに近づくにつれ、彼の目的とアルカディア号の正体、そして地球に隠された真実を知ることになる。世界が終焉を迎えようとしている中、残された可能性に賭けようと闘うハーロックと仲間たち。だが真実を闇に覆う政府は、密かに開かれた未来を閉ざそうとしていた・・・。
(Movie Walkerより改変)
そもそもフル3DCGアニメは好きではありません。モーションキャプチャーとCGでまるで人間のように造形された登場人物たちの“演技”が、中途半端に人間に似ているだけに、どうも気持ちが悪いのです。まるでマネキンが動いているような・・・。
でも、当作品に関しては、そういう違和感はかなりマシだったように思います。
映像的にはなかなかです。ジェームズ・キャメロンが絶賛したのも、頷けないこともない。
脚色は作家の福井晴敏さん(『終戦のローレライ』を読んだことがあります。映画『ローレライ』も観ました)、脚本はその福井さんと竹内さんという方。
この脚本が本当にひどい。
まずSF設定がよく理解できない。まあ、それは僕のSF的教養レベルが低いせいだとしても、個々のエピソードや現象も、登場人物たちの心理と行動も、なぜそのよう展開していくのか、全く理解できない。ハーロックもヤマもイソラ(ヤマの兄でハーロック討伐を担う艦隊司令)も、行動が支離滅裂です。
セリフも一生懸命、格好良い印象的なものにしようとしたんでしょうけど、伝わらない。この映画におけるハーロックの戦いの動機も後ろ向き過ぎ。
唯一良かったのは、エンドロールの最後に出た松本零士さんのイラストかな。
今年の個人的ワースト映画の候補です。
『キャプテンハーロック』公式サイト
http://harlock-movie.com/
怖いもの見たさで、見ちゃいましたか…
勇気がありますね。
これは原作もコケてるのを、アニメが無理矢理終結させたというのに、何故今さら…という謎のCG映画化でした。
そう。ハーロックってアニメ版は一応完結しているおのの、漫画は未完なんですよね。映画は漫画ともアニメとも全く違う話になっていました。それは別に良いのですが、本文にも書いたようにハーロックの戦う理由はネガティブなんですよね。。。そこはキャッチコピーとは全然違います。