今回の作品も、私の好きなシンガー・ソングライターの安藤裕子さんが初めて本格的な映像作品に出演するということがなければ観に行っていないと思います。
もっとも、最近は小田さんと浜省以外の新譜を買うことは無くなりましたが・・・。
Story
アオ(大泉洋)とロク(染谷将太)の兄弟は、父から小麦畑と葡萄の樹を受け継いだ。ピノ・ノワールというぶどうを育て赤ワインの醸造に挑んでいるものの、なかなか思い描くようなものが作れず悩むアオを、ロクは複雑な思いで見ていた。ある日、キャンピングカーに乗ったエリカ(安藤裕子)という女性が現れ、兄弟2人きりの静かだった生活が変化していく。
(Movie Walkerより)
事前にMovie Walkerの評価投票を見たところ、高評価と低評価が半々の真っ二つでしたが・・・。
美しい風景、美味しそうな料理。少ないセリフ、時に非リアリスティックな演出。
こんな素敵な映画を撮りましたという、作り手の自意識と作為を感じる作品でした。
映画は作為の積み重ねですが、どんなジャンルの映画であっても、それを感じさせてはいけないと思います。セリフも演出もストーリーも全てが“狙い過ぎ”です。
この作品は「映画のようなもの」であって、映画ではないというのが、僕の感想です。とても気に入った!という方には、申し訳ないのですが。
安藤さんの曲を主題歌に使って欲しかったなぁ(笑)。
『ぶどうのなみだ』公式サイト
http://budo-namida.asmik-ace.co.jp/