2015年04月14日

映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』

 降りしきる雨の中、『ソロモンの偽証』の後篇を新宿ピカデリーで。


Story
男子中学生・柏木卓也(望月歩)の転落死以降、殺人を告発する目撃者からの手紙、過熱報道、連鎖していく事件により学校は混乱していたが、大人たちは保身に走る一方だった。生徒の一人・藤野涼子(藤野涼子)は自分たちで柏木卓也の死の真相を突き止めようと動きはじめ、学校内裁判が開廷される。人間の底知れぬエゴや欲望、悪意が渦巻く中、少女が学校内裁判の果てに見たものとは・・・。
(Movie Walkerより)


 前篇はかなり良かったですが・・・。後篇は残念な仕上がり。

 判事役・陪審員役の生徒達、柏木卓也を殺したとして告発された不良・大出の取り巻きの生徒達。原作ではしっかり描かれている周辺人物の描写を削除したのは、尺の関係で仕方がないとして・・・(でも、それによって、群像劇としての面白さは損なわれてしまいました。判事も陪審員にもいい場面があるのになぁ。何よりも陪審員長が陪審員の総意として語る言葉こそが原作の感動ポイントだったはず)。

 大人になり、教師として、母校に帰ってきた藤野涼子と校長の会話は蛇足だし、妙にウェットなシーンを付け加えるのも、日本映画の悪い癖かと。

 この映画だけを観た人には、柏木はただの嫌なヤツにしか見えないし、他にも色々伝わらないものがあるだろうなぁ〜と思いました。

 僕だけかもしれませんが、藤野涼子を演じる藤野涼子さんは、山口百恵さんを連想させます。

【満足度】★★☆☆☆


『ソロモンの偽証』公式サイト
http://solomon-movie.jp/
posted by ふくちゃん at 20:37| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(8) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

ソロモンの偽証 後篇・裁判
Excerpt: 後篇も、隣の主婦がホラーだった。
Weblog: だらだら無気力ブログ!
Tracked: 2015-04-14 21:16

ソロモンの偽証 後篇・裁判
Excerpt: 宮部みゆきの小説を映画化した 「ソロモンの偽証」2部作の後編。 監督は前編と同じく成島出。 男子生徒の屋上からの転落死。 その中学校内で行われた、 生徒たちによる校内裁判を描いています。 ..
Weblog: 花ごよみ
Tracked: 2015-04-27 20:51

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「ソロモンの偽証 後篇・裁判」□監督 成島 出□脚本 真辺克彦□原作 宮部みゆき□キャスト 藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生       小野真千子、松重..
Weblog: 京の昼寝〜♪
Tracked: 2015-04-28 07:40

ソロモンの偽証 後篇・裁判★★★★★
Excerpt: 宮部みゆきが作家生活25年の集大成として9年間にわたり連載して書き上げたミステリー巨編「ソロモンの偽証」を、「八日目の蝉」の成島出監督が映画化した2部作の後編。 あらすじ:バブルが弾ける直前の90年代..
Weblog: パピとママ映画のblog
Tracked: 2015-05-01 12:07

ソロモンの偽証 後篇 裁判
Excerpt: 一ヶ月、うずうずしながら待っていた続編『ソロモンの偽証 後篇 裁判』を観てきました。 ★★★★ 前編の内容を完璧に覚えているタイミングでの公開だったのはありがたい。 でも、★がひとつ減ってしまいまし..
Weblog: そーれりぽーと
Tracked: 2015-05-02 00:38

ソロモンの偽証(後篇・裁判)
Excerpt:  『ソロモンの偽証(後篇・裁判)』を新宿ピカデリーで見ました。 (1)本作は、前作の「前篇・事件」の盛り上がりを踏まえて、期待を込めて映画館に行ってきました。  本作の冒頭では、前篇のダイジェスト..
Weblog: 映画的・絵画的・音楽的
Tracked: 2015-05-05 21:13

ソロモンの偽証 後篇・裁判
Excerpt: 2015年 日本 146分 サスペンス/ミステリー 劇場公開(2015/04/11) 監督: 成島出 原作: 宮部みゆき『ソロモンの偽証』 主題歌: U2『ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー』 ..
Weblog: 銀幕大帝α
Tracked: 2015-08-24 23:40

ソロモンの偽証 後篇・裁判
Excerpt: 後半も前編をひきつぐ緊迫感と、怒涛の展開。 意外な結末だったけれど「なるほど。これは、思春期ならではのエネルギーと真摯さ…」と、清々しさと、感動覚えました。 特に主要生徒さん達、熱演! 良..
Weblog: のほほん便り
Tracked: 2016-05-28 22:58