ということで、ザ・ビーチ・ボーイズの生ける伝説ブライアン・ウィルソンの伝記映画、本日封切りの『LOVE & MERCY』をヒューマントラストシネマ渋谷にて。
ザ・ビーチ・ボーイズも、ブライアン・ウィルソンも、村上春樹さんが度々エッセイなどで取り上げるので、多少興味はありましたが、ほとんど聴いたことはありません。
Story
1960年代、カリフォルニア。発表する曲はすべて大ヒットし、ザ・ビーチ・ボーイズは人気の頂点にいた。バンドの中心的存在であるブライアン・ウィルソン(ポール・ダノ)は、ビートルズの『ラバー・ソウル』に刺激を受け、日本ツアーには帯同せず、新たな音を求めてスタジオで曲作りに専念。だが新作へのプレッシャーが重くのしかかり、その心に抱えた痛みから彼は次第に薬物に溺れ、深く長い孤独な日々へと入っていく・・・。それから20余年、ブライアン(ジョン・キューザック)に再び希望の光をもたらしたのは、美しく聡明な女性メリンダ(エリザベス・バンクス)との出会いだった。しかし、愛し合う2人の間にブライアンの健康面と全ビジネスを後見・管理するランディ医師(ポール・ジアマッティ)が立ちはだかる・・・。
(Movie Walkerより)
ヒューマントラストシネマ渋谷には初見参。狭いけど、奇麗な劇場ですね。
ブライアン・ウィルソン公認の伝記映画といっても、生まれてから現在まで順に・・・ではなく、60年代と80年代に絞ってを交互に描く。しかも、別々の俳優が、それぞれの時代のブライアンを演じるという面白さ。
観る前はどうかな・・・と思っていたのですが、60年代と80年代が明確に区別されるので、分かりやすいです。
さて、肝心の感想ですが、ザ・ビーチ・ボーイズ&ブライアンのファンにはこれで良いのかもしれませんが、僕のような初心者には・・・。
ブライアンの音楽の素晴らしさ、彼の孤独・苦悩・重圧・・・そういうものをもっと分かりやすく伝えてほしかったなぁ〜と思うのです。
それにしてもアメリカのショー・ビジネスの世界には、必ずと言って良いほど、スターを食い物にしようとする輩が登場しますね。
お金も取り巻きも増えるし、精神的均衡を保つのは大変なんだろうなぁ。
ブライアンがメリンダに出会うことなく、ずっとランディ医師の下でコントロールされていたら・・・。彼の音楽生命はとっくの昔の終わっていたんでしょうね。そういう意味では、彼女(メリンダ)は、素晴らしい人です。
〔満足度〕★★★☆☆
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』公式サイト
http://loveandmercy-movie.jp/
世の常なんでしょうね(^^)
ランディ医師は、医師でありながら、ブライアンの生き血を吸うチンピラです。メリンダを恫喝し、ブライアンから引き離そうとします。が、メリンダは当初ブライアンが有名なアーチストとは知らずに好意を持ち、脅しに屈することなく、彼を救い出します。その勇気が素晴らしい。