
落ち着きがあって、成績優秀で人気者、吹奏楽部では指揮者を務める秋元加代子(榮倉奈々)。卒業後は東京の大学に進学すると決めている。そんな加代子と同じ中学校から2人だけこの北倉高校に進学してきた野球部の西巧(石田法嗣)は、ずっと彼女を見つめていたが、今の気持ちを伝えられない。ぎこちない空気の2人。一方、野球部のエース、元気者の佐々木富蔵(柄本佑)は加代子への好意を隠さない。次第に近づく加代子と富蔵の距離。やがて富蔵は加代子に告白、2人は付き合い始める。
加代子と同じクラスにいる白田恵(谷村美月)は、東京の学校へ行って、将来は音楽ライターになりたいと思っている。「周りは退屈な人ばかり」と感じている彼女はいつもヘッドホンでロックを聴きながら、教室で独りぼっち。学校の屋上で音楽に関する文章を書き溜めている。ある日、偶然掃除当番が一緒になった軽音楽部の辻本一也(林直次郎)と音楽談義で大盛り上がり。「こんなに話の合うヤツとしゃべったの初めてだよ」と一也に言われ、俄然輝きだす日々・・・。さらに、一也から文化祭のステージで演奏するバンドのオリジナル曲の作詞を依頼される。「世界ってこんなに熱いものだったんだ!」。
しかし、恵はそれまで唯一の友人だった大住志摩(田島ゆみか)の音楽評が有名ロック雑誌に掲載されたことにショックを受け、さらに一也にはバンド内に彼女がいることが分かり失恋。だが、その痛手が遅々として進まなかった詞を一気に完成させる。一方、順調に見えた加代子と富蔵の仲も、加代子の東京行きの決心が変わらぬことで揺らぎ出し、巧は2人には近付かずに北海道大学を目指す。
やがて、文化祭。恵の詞を載せた曲を一也が歌う。本当はボーカル担当ではない一也が歌うのは、その詞に心を動かされたから。その真っ直ぐな詞(ことば)は、加代子、富蔵、巧、そして恵自身をも動かしていく。
日は巡り、卒業とともにそれぞれに別れが訪れる・・・。
セリフの聴き取りにくいシーンが結構あって、それが残念

あと、中学時代には加代子と巧は想いを寄せ合っていたように見えるのに(そういうエピソードが挿入される)、なぜ高校ではそうではないのか?2人に何があったのか、あるいは何もなかったのか。そして、なぜ加代子が佐々木を好きになるのか、そこんとこ正直よく分かりません

でも、まぁ、別にそんなことに確固たる理由もいらないか・・・という気もします。人の気持ちは、必ずしも明確に説明できるものでもないですし。
もう会えなくなるかもしれない、これが別れに繋がると思っていても、想いを残しながらその道を歩き始める瞬間。自分が何者でもないことに気付かされたときの哀しみ。絶対忘れたくない、忘れないと思っていても、いずれ記憶から零れ落ちていく多くのできごと。あの頃に戻りたくはないけど、堪らなく懐かしい思春期という特別な時間。
なかなか良い映画を観ました

それにしても、平川地一丁目(ギター・デュオ)の林直次郎君(弟の方、男前の方)。ちょっと見ない間に、大人になっててビックリ。背も伸びて、声変わりして。セリフ回しはお世辞にも上手とは言えませんが、それが微妙にぶっきらぼうな感じで、わりと良かったです。劇中で彼が歌う曲がこの映画の主題歌で、タイトルは『hikari』。作詞は白田恵(岩田ユキ監督)、作曲は林直次郎(こっちも役名にすればいいのに

そうそう、この映画、主役の5人が一緒に映るシーンが全く無いんです。巧は加代子と富蔵とだけ、一也は恵とだけしか絡まないし、加代子と恵のWヒロインも映画の終盤で少し交差するだけ。そこも面白いと思いました。
『檸檬のころ』公式サイト
http://www.lemon-no-koro.com/
ところで、今日は父の日。ここ数年、母の日には贈り物を続けていますが、父の日はサッパリ。なぜなら、来年は父の13回忌。早いものです。
私も、平川地の直次郎君の成長ぶりには驚いているところでした!前は美少年って感じでしたが、大人になった今は男らしくなってまた違った魅力が出てきましたね!これからも歌だけでなく、お芝居にもどんどん挑戦してほしいものです!
平川地一丁目の2人、登場したのが中学生?くらいだから成長は目を見張るものがありますよね。
そもそもモー娘。ですらそう思います(笑)。
十三・・・お寺、ラ○ホ、お寺・・・というようなところですよね(爆)。
若手作家の豊島ミホさんの同名の小説が原作だそうです。
直次郎君はデビュー時12歳、この映画撮影時は15歳。たった3年で変わるもんですね、この年頃って。
>めいさん。
モー娘。も確かに加入時は田舎っぽいけど、メイクが上手になるのか(あっ)、しばらくすると激変しますね。
十三・・・飯屋、×××、飯屋・・・とか。ラ○ホなんて可愛いもんです。
いつもお世話になっております。
原作を読んだあとに見たのが良かったのか、悪かったのか、今となっては分かりません。
高校時代を描いた映画は無条件で好きです。
そういえばあの5人って全然同時には絡みませんでしたね〜。
主人公の女の子二人も最後の最後にようやくツーショットがあっただけで。
林直次郎クン、台詞回しはイマイチでしたが、存在感がありました。
歌ってるとやっぱりカッコよかったです。
僕も映画であれ、小説であれ、中・高・大と学生時代を描いた作品は好きです。
近いうちに原作も読むつもりです。