2007年08月20日

映画『天然コケッコー』

 毎日暑いですね晴れ。リビングのエアコンが効かないのであせあせ(飛び散る汗)、涼を求めてexclamation&question映画館へ。

 梅田ガーデンシネマでは8月11日(土)から公開の『天然コケッコー』を観てまいりました。小さい劇場とはいえ、決して派手とはいえない作品が満席になっているのは、俄か映画ファンといえども、なかなか嬉しいものです。


小学生も中学生も同じ校舎で学ぶ全校生徒6人の小さな村の分校。中学2年で最年長の右田そよ(夏帆)は、分校の長女のような存在だ。初夏のある日、東京からの転校生・大沢広海(岡田将生)がやってくる。初めての同級生。「イケメンさんじゃ」期待に胸を膨らませるそよ。仲良くなろうとするが、都会育ちの彼の冷たく乱暴な言動に戸惑いを覚え、つい冷たい態度をとってしまう。しかし、皆で海水浴へ出かけたときの出来事をきっかけに、2人の仲は近付いて・・・。


 ・・・って、手抜きのストーリー紹介で、すいませんふらふら

 豊かな自然に囲まれた島根の田舎で暮らす子供達の普通の日常を“だらだら”描いた映画で、一応はそよと広海の恋模様がメインストーリーのようではあるけども、そこも含めて何もドラマチックなことは起こりません。だから、ストーリー紹介にはあまり意味がないんです。

 でも、この“だらだら感”が凄く良いぴかぴか(新しい)

 映画はそよと広海の高校進学の頃までを描いていくのですが、村の四季の移ろい、ゆったりした時間の流れが心地よいです。そよと広海の2人と先生3人での東京への修学旅行のシークエンスがありますが、彼女達がせわしない都会から村に戻ってきたときは、観ているこちらもホッとしました。

 そよと広海以外の子供達もとにかく可愛らしい。2人を中心に彼らの平凡な日常の中の平凡なエピソードを丁寧に重ねながら、その平凡な時間がどれだけ奇跡的で特別な時間であるかを、静かに描き出しています。

 「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、ささいなことが急に輝いてしまう」という、そよのモノローグがこの映画の全てを表していますが、このセリフが無くてもそのことは十分に伝わってくるんじゃないかな(それにしても、方言っていいね)。

 自分が子供だった頃のこと、大阪市内とはいえ今よりは自然が豊かだった実家周辺の景色や、さらにとんでもない田舎だったその頃の両親の実家(鹿児島)を思い出しました。

 しかし、こういう子供達もこういう世界も、現実にはもう絶滅危惧種なのかなぁ・・・。

 リアリティが無いというわけではないけど、この映画は大人のための童話、大人のためのファンタジーかもしれませんね。

 ちなみに、脚本の渡辺あやさん(『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』)は、原作者のくらもちふさこさんの長年のファンで、まだこの作品の映画化が決まっていないときから、自分でロケハンされていたそうです。そういう思い入れが仕事に直結するって羨ましいです。原作の漫画を読んでみたい。

 ともあれ、厳しい暑さを忘れさせてくれるような、避暑にぴったりの爽やかで気持ちの良い映画でしたるんるん


『天然コケッコー』公式サイト
http://www.tenkoke.com/


posted by ふくちゃん at 00:46| 兵庫 ☁| Comment(10) | TrackBack(22) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近、何気なく過ごしている生活の中で、現代の子どもについて考えさせられる出来事に遭遇する事が多かったので(><)、この映画、是非とも見たいです。
話が少しズレますが、、、
9月1日からMOVIX六甲と八尾で、ワンコイン(500円)上映をされるようです☆私は、全て見たいなぁーって思っています(笑)
Posted by yukarin at 2007年08月20日 12:09
突然ですが、もし、さしつかえなければ、
私のサイトに、あなた様の
ブログを登録していただけないでしょうか。
ランキングを楽しんだり、
さまざまなブログを拝見したり、
ブログライフの引き出しとして、
お願いできないでしょうか。
こちらのサイトです。
是非、御願いします。
http://www.p-netbanking.jp
よろしく御願いします。
Posted by magazinn55 at 2007年08月20日 21:16
>yukarinさん。
ぜひ、ご覧になって下さい。
MOVIX六甲&八尾の3本は名画ばかりですね。『ライフ・イズ・ビューティフル』は未見なので、ぜひ観てみたいし、『ニュー・シネマ・パラダイス』や『ローマの休日』も大画面で観てみたいです。
安いし、タイミングさえあえば、行ってみます。
Posted by ふくちゃん at 2007年08月20日 23:56
>magazinn55さん。
せっかくのお申し出ですはございますが、今のところ、ランキングやポータルサイトへの登録を増やす考えはありませんので・・・。
あしからずご了承下さいm(__)m。
Posted by ふくちゃん at 2007年08月21日 00:00
原作をリアルタイムで読んでいた私としては、この映画、観るのを悩むところです。
でも、結構評判が良いし・・・。

くらもちふさこさんのマンガは他のも好きなんですが、独特な空気感がありますよ。
Posted by めい at 2007年08月21日 05:35
>めいさん。
原作ファンにとっては、映画やドラマを観るのはある意味勇気が要りますね。
この作品に関しては原作ファンの方の反応を知らないので、僕には何とも言えません。
映画自体は良かったと思いますが・・・。
Posted by ふくちゃん at 2007年08月21日 23:40
こんばんは♪
ご訪問が遅くなってスミマセン。
方言や田舎の風景って本当にいいですね〜。
癒されましたよ、ホント。
この年になったからこそ、あの頃がキラキラしていたということも実感として分かるんですよね。
主役の2人をはじめとするキャストもすごく良かったです。
Posted by ミチ at 2007年08月30日 21:05
>ミチさん。
“この年になったからこそ、あの頃がキラキラしていたということも実感として分かるんですよね。”
そんなんですよねぇ。
もう一度戻りたいとは思わないんですけど(笑)。
どの学生時代にも良い思い出や友人がいますが、戻れるなら大学時代がいいかな。
思春期って苦しい部分もありますから。
それもまた、キラキラの素だったりするんですけどね!
Posted by ふくちゃん at 2007年08月31日 00:32
TBありがとう。
そうですね。とてもだらだら感が魅力的な作品でしたね。
避暑にでも、こういう田舎を持っている人には、たまらないでしょうね。
Posted by kimion20002000 at 2008年01月27日 14:07
>kimion20002000さん。
学生の頃って、忙しくしている時間ももちろんありましたけど、だらだらしていることも多かったですね。
汗や涙を流すのも青春、だらだらするのも青春(笑)。
Posted by ふくちゃん at 2008年01月29日 22:23
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