2007年11月06日

映画『オリヲン座からの招待状』

 梅田ブルク7で『ALWAYS』と同じ昭和30年代を舞台にした映画『オリヲン座からの招待状』を鑑賞しました。公開日まで一緒って・・・ふらふら。この映画にとっては良いことなのか、悪いことなのか。


Story
ある日、夫・祐次(田口トモロヲ)と別居中の良枝(樋口可南子)の元に、幼馴染だった夫と足繁く通った京都・西陣の映画館オリヲン座から、閉館と最終興行のお知らせが届き、2人は懐かしい場所へ赴く。時代は遡って、昭和32年。映写技師の豊田松蔵(宇崎竜童)と妻・トヨ(宮沢りえ)が経営するオリヲン座は、毎日多くの観客で賑わっていた。ある日、1人の青年が映画館にやってきたが、彼にはお金がない。トヨは「途中からだから」と彼をただで入れてやった。上映が終ると、その青年・留吉(加瀬亮)は松蔵にここで働かせてくれと頼み込む。その熱意に負けた松蔵は留吉を雇い、住み込みとなった留吉は下働きから始めて、映写技師の仕事を覚えていく。ところが、3人での幸せな時期は短く、松蔵は急死。映画館を閉めるかどうか迷うトヨに、留吉は自分がオリヲン座を守ると誓う。しかし、TVの台頭と共に映画は斜陽の時代に突入にしていた。さらに、劇場の再開を祝ってくれたはずの周囲の人々は、いつしか2人のことを師匠の妻を寝取った若主人に、若い男に乗り換えた不義理な未亡人と蔭で誹謗するようになり、客足は遠のいていく。そんな劇場にいつもやってくるのは、恵まれない環境の家庭から逃れるように足を運ぶ幼い祐次(小清水一揮)と良枝(工藤あかり)だった。


 当時の景観を再現するためにVFXも使われているようですが、この映画ではあくまでもさりげない脇役です。

 留吉が上映中のフィルムの貸し借りのために他の映画館との間を自転車で奔走するシーンや映写室のシーンは、『ニュー・シネマパラダイス』を彷彿とさせますね。もちろん、意識して作られたシーンでしょう。

 主役のおふたりは共に関東出身ながら、関西弁もかなり自然。留吉とトヨのありえないぐらいのプラトニックな純愛を、抑制した演技と少ないセリフで見事に演じていました。あまりにプラトニックで、多少(かなり)気恥ずかしいものはありましたが・・・あせあせ(飛び散る汗)

 でも、留吉とトヨが蚊帳の内と外で手を繋ぐところは、とても良いシーンですぴかぴか(新しい)

 ただ、現代篇の老いた留吉とトヨを原田芳雄さんと中原ひとみさんが演じていましたが、そこはちょっと違和感が・・・ふらふら。おふたりの演技がどうこうではなく、いずれにしても不自然さは避けられないなら、加瀬君と宮沢さんを特殊メイクで老けさせた方が良かったんじゃないでしょうかね。見た目が違い過ぎて、どうもバッド(下向き矢印)

 貧乏な時期にも耐え、赤の他人のまま、お互いを思いやりながら、半世紀もオリヲン座を守ってきた留吉とトヨの最後の時間・・・。地味ですが、これまた、なかなかの佳作でした。主題歌・・・じゃないな、ボーカル曲じゃないので。メインテーマのピアノ曲『PLACE TO BE』(上原ひろみ)も非常に良くて、セリフのないシーンを見事に引き立たせていましたるんるん

 それにしても、思い出の場所で懐かしい映画を観た祐次と良枝は、離婚を思い止まるのかな?ま、どっちでもいいですけどわーい(嬉しい顔)


『オリヲン座からの招待状』公式サイト
http://www.orionza-movie.jp/


posted by ふくちゃん at 23:21| 兵庫 ☁| Comment(4) | TrackBack(17) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは♪
そうそう、ピアノのテーマ曲も出しゃばり過ぎず良かったですよね〜。
りえちゃんと加瀬君のパートが好きでした。
老いてからを別の役者さんが演じるのはちょっと違和感がありましたが、りえちゃんたちの老けメイクだとどうなっていたでしょうかねぇ?
Posted by ミチ at 2007年11月10日 00:23
>ミチさん。
老けメイクも違和感はあるんでしょうねぇ(笑)。
宮沢りえさんが加瀬君の自転車を奪って走るシーンも良かったです。
Posted by ふくちゃん at 2007年11月11日 23:38
こんにちは。
>祐次と良枝は、離婚を思い止まるのかな?ま、どっちでもいいですけど。
そうですね、どっちでもいいけど、ちょっと気になりますね。
とりあえずは先送りにはなりそうな雰囲気でしたけど(^^)
Posted by たいむ at 2007年11月13日 14:32
>たいむさん。
やっぱり、先送りなんでしょうね^^;。
Posted by ふくちゃん at 2007年11月13日 23:03
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