2015年12月06日

映画『007 スペクター』

 あれこれ迷った末、結局11月は映画を観るこなく終わりましたが、そんな時もこの作品とスターウォーズは観に行くと決めていました。

 ダニエル・クレイグ版ボンドは、結構お気に入りです。これが最後という噂もありますが・・・

Story
少年時代を過ごした“スカイフォール”で焼け残った写真を受け取ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、その写真に隠された謎を解明するため、上司M(レイフ・ファインズ)の制止を振り切り単独でメキシコシティ、そしてローマへと赴く。そこで悪名高い犯罪者の未亡人ルチア・スキアラ(モニカ・ベルッチ)と出会ったボンドは、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。だがその頃、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップ、マックス・デンビ(アンドリュー・スコット)がボンドの行動に疑問を抱き、M率いるMI6の存在意義を問い質していた。一方、ボンドは秘かにマネーペニー(ナオミ・ハリス)やQ(ベン・ウィショー)の協力を得て、スペクター解明の鍵を握る旧敵Mr.ホワイト(イェスパー・クリステンセン)の娘マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)を見つけ出す。死闘を繰り広げながらスペクターの核心部分へと迫るなか、氷雪のアルプス、灼熱のモロッコへと飛んだボンドは、やがて追い求めてきた敵と自分自身との恐るべき関係を知ることになるのだった・・・。
(Movie Walkerより)


 日曜日の15:00前だというのに、新宿ピカデリーのロビーは珍しくガラガラ。ひょっとして、新宿TOHOシネマズOPENの影響?

 前作『スカイ・フォール』の続編的な意味合いもあり、復習してから観た方が良かったかもしれませんが、まあ話にはついていけました。

 007というと、美女とすぐにねんごろになる・・・このリアリティの無さがひっかるのですが、ダニエル・クレイグ版では、これまであまり気になりませんでした。

 しかし、今作はなんだかな〜と感じて、失笑しました。

 あれほどの目に合いながら、ほぼ無傷のボンドの姿も気になりました。運が良すぎる(笑)。

 でも、大人のアクション・ムービーとしては及第点じゃないですか?(←何様?)

〔満足度〕★★★☆☆

『007 スペクター』公式サイト
http://www.007.com/spectre/?lang=ja


 終わって出てきたら、新宿ピカデリーのロビーはそこそこ混んでいました。
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2015年10月26日

映画『ギャラクシー街道』

 三谷幸喜監督初のSFコメディー『ギャラクシー街道』を新宿ピカデリーで。

Story
2265年、木星と土星の間に建設されたスペースコロニー『うず潮』と地球を結ぶ幹線ルート246666、通称『ギャラクシー街道』が開通してから150年。かつての賑わいはなく、今や老朽化が目立つようになっている。このギャラクシー街道沿いに、ノア(香取慎吾)が店長を務める小さなハンバーガーショップ『サンドサンドバーガー・コスモ店』があった。ノアがまだ思いを残す元恋人のレイ(優香)、ノアの妻ノエ(綾瀬はるか)に近付こうとするリフォーム業者のメンデス(遠藤憲一)、怒られるとすぐにパニックに陥るパートタイマーのハナさん(大竹しのぶ)をはじめ、人間味溢れる様々な宇宙人たちがやってきてお店は大騒ぎ。果たして、ノエの浮気疑惑は真実?
(Movie Walkerより改変)


 あえてチープな宇宙空間や、お店の内部などは観ていて楽しいです。

 役者さんたちの怪演ぶりも素晴らしい(ちょっとやり過ぎの感もありますが)。

 しかし、110分間で数回クスリと笑えた以外は、全く私の笑いのツボにはまりませんでした。決して上品ぶるわけではありませんが、少々下品な展開と演出に頼り過ぎかな。

 これまで観た三谷作品の中で、最も退屈でした。


〔満足度〕★☆☆☆☆

『ギャラクシー街道』公式サイト
http://galaxy-kaido.com/
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2015年10月05日

映画『バクマン。』

 TVの予告・宣伝で、その映像表現に興味を持って『バクマン。』を観に行きました。原作漫画は知ってはいるけれど、読んだことはありません。


Story
“俺たち2人で漫画家になって、ジャンプで一番目指そうぜ!”2人の高校生が抱いた壮大な夢。優れた絵の才能を持つ“サイコー”こと真城最高(佐藤健)と、巧みな物語を書く“シュージン”こと高木秋人(神木隆之介)。クラスメイトの亜豆美保(小松菜奈)への恋心をきっかけにコンビを組んだ2人は、人気漫画雑誌、週刊少年ジャンプの頂を目指す。編集者・服部(山田孝之)に見出され、次々に漫画を生み出してゆくた最高と秋人。だがその前に、ジャンプ編集部と新進気鋭のライバルたちが立ちはだかる。そして、突如現れ、遥か先を走り始めた若き天才漫画家・新妻エイジ(染谷将太)。果たして2人は、ジャンプの頂点に立つことができるのか?!
(Movie Walkerより)


 漫画を描くという地道な作業を、ペン先が刻む音とリズムに音楽を絡ませたり、VFXやプロジェクション・マッピングを使ったりして、斬新なエンターテインメント表現に昇華させた点は素晴らしいと思いました。

 ただ、その手の映像は、事前にTVで観たものがほぼ全てだったようで、その分驚きは少なくなってしまいました。

 僕のように元々興味を持っていなかった人間を引き付けるという意味で、これらの映像には訴求力があると思いますが、見せ過ぎには注意してもらいたいです。

 ストーリーや登場人物に関しては、掘り下げ不足で、物足りなかったです。


〔満足度〕★★★☆☆

『バクマン。』公式サイト
http://bakuman-movie.com/
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2015年09月18日

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』

 本日は、屋上からゴジラが見下ろす、TOHOシネマズ新宿に初見参。アメリカで4館封切からスタートして、最終的に2,500館に広がり、ゴールデングローブ賞にもノミネートされたという作品ですが、TOHOシネマズ新宿では小さな小さなスクリーン8(88席)。


Story
酒と競馬をこよなく愛するチョイ悪ジジイのヴィンセント(ビル・マーレイ)は、街でも評判の気難し屋。うっかり近づけば、毒舌を浴びることになる。彼が唯一心を許すのは、飼い猫のフィリックスだけ。ある日、お隣にシングルマザーのマギー(メリッサ・マッカーシー)と12歳の息子オリバー(ジェイデン・リーベラー)が引っ越してくる。仕事で遅くなるマギーから頼まれ、ヴィンセントは渋々、オリバーのシッターを引き受けることに。オリバーの年齢を気にも留めず、行きつけのバーや競馬場を連れ歩き、バーでの注文の仕方や競馬の仕組みやオッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、ロクでもないことばかり教え込んでゆく。いい歳して物わかりのいい大人になれないヴィンセントと、両親の離婚で少し早く大人になってしまったオリバー。最初はお互い最悪の相手だと思っていたものの、ヴィンセントの嫌われ者としての顔の裏にある、優しさや心の傷を感じ取ったオリバーは・・・。
(Movie Walkerより改変)


 ヴィンセント、オリバー、マギーだけでなく、なぜかヴィンセントとよく一緒にいる妊娠中のロシア人ストリッパーのダカ(ナオミ・ワッツ)、その他のチョイ役まで、それぞれのキャラクタがしっかり立っていて生き生きしています。

 もちろん、ヴィンセントは最高。

 ネタバレになるので、説明できませんが、原題の『ST.VINCENT』ですが、ヴィンセントがなぜ聖人なのか、腑に落ちる展開が待っています。

 人嫌いの世捨て人のようで、口は悪いし、がさつだし、決して聖人君子ではない。サイテーの所業もやっちゃいます。

 なのに、なぜか、かっこいいし、チャーミング。

〔満足度〕★★★★★


『ヴィンセントが教えてくれたこと』公式サイト
http://www.vincent.jp/
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2015年09月07日

映画『Dearダニー 君へのうた』

 角川シネマ有楽町に初見参。9月5日から公開、少しだけ実話に基づいた映画です。


Story
スターとしての絶頂期を過ぎ、もう30年も新曲を書いていないダニー(アル・パチーノ)は、ドラッグと酒と未入籍の若い妻に溺れながら、往年のヒット曲を歌うだけの虚しい日々を送っていた。そんなダニーにサプライズの誕生日プレゼントとして、尊敬する故ジョン・レノンからの手紙が。43年前、駆け出しの頃のダニー宛に雑誌社に届いた手紙はダニーの手元に渡らぬまま、コレクターに売却されていたのだが、長年彼を支えてきたマネージャー(クリストファー・プラマー)がその存在を知り、入手したのだ。そこには、富や名声に惑わされず、音楽への愛情を持ち続けることの大切さが綴られていた。「あの時手紙を受取っていたら、今よりマシな人生に出来た・・・」今からでも遅くないと、ダニーはツアーをキャンセル。豪邸も妻も捨てて、ホテルに居を移し、新曲作りに励み、顔も見たことのない息子に初めて会いに行く。予想通り息子には激しく拒絶されるが、気立ての良いその妻と可愛い孫娘を味方につけ、懸命に愛情を捧げるダニー。だが、息子が心を開きかけた時、ダニーは彼が深刻な病に罹っていることを知る・・・。
(Movie Walkerより改変)


 イギリスのベテラン・フォーク・シンガー、スティーヴ・ティルストン(←全然知らない人)が、1971年のデビュー直後に雑誌のインタビューで、今後仮に富と名声を得ることになった場合の自己の変容への不安を述べました。

 その雑誌を偶然読んだジョン・レノンが励ましの手紙を出したものの、なぜかスティーヴ本人には届かず、34年後の2005年にアメリカのコレクターから「この手紙が本物であると証明してほしい」という連絡が来て画手紙の存在が発覚・・・という逸話から発想された映画です。

 なぜ手紙は本人に届かなかったのか。映画の中では、手紙を受け取った雑誌社の編集長が「金になる」ということでコレクターに売り払ったことになっていました。

 本当なら、ひどいことですね。

 多分、スティーヴ・ティルストンは、ダニー・コリンズほど、自堕落な生活はしていないと勝手に想像します。

 芸達者なベテラン俳優とツボを押さえた王道脚本の安定品質の作品ですが、もっとダニーの音楽、特にせっかくの新曲をしっかりフルコーラス聴かせてほしかったなぁ・・・。

 ジョン・レノンの名曲もBGMとして沢山かかるけど、意外に“音楽”映画ではなかったです。

〔満足度〕★★★☆☆


『Dearダニー 君へのうた』公式サイト
http://deardanny.jp/
posted by ふくちゃん at 20:33| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月09日

映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

 ミスター・トム・クルーズの代名詞『ミッション:インポッシブル』を新宿ピカデリーで。ローグ・ネイションは“ならず者の組織”みたいな意味だそうです。今回は、中国資本(アリババ・グループ)も製作に参加していますね〜。


Story
IMF(Impossible Mission Force)のエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、謎の多国籍スパイ&テロ組織<シンジケート>を秘密裏に追跡していたが、敵の手に落ちてしまう。目覚めると後ろ手に拘束されており、目の前には謎の女(レベッカ・ファーガソン)と、3年前に死亡したはずのエージェントがいた。まさに拷問が始まろうとしたその時、女は驚くべき格闘術でイーサンを脱出させる。分析官ブラント(ジャレミー・レナー)からIMF解体を知らされたイーサンは<シンジケート>の殲滅を誓うのだが、彼はCIAにより国際手配の身となっていた…。組織の後ろ盾を失ったイーサンと仲間たちは<シンジケート>とどう闘うのか?敵か味方か、謎の女の正体とは?そして究極の諜報バトル、その結末は−??
(公式サイトより若干改変)


 いやぁ、気分爽快、痛快な娯楽大作でした。

 息をつかせぬ強烈なアクションと息詰まるシーンの繰り返し、ほんの少しのユーモア、ラストシーンもニヤリとさせる、バランスの良い映画です。

 トム・クルーズの吹き替えなしのスタントが相変わらず凄い。文字通り、体を張っています。

 ご都合主義、万歳(笑)!あっという間の132分でした!

〔満足度〕★★★★★


『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』公式サイトhttp://www.missionimpossiblejp.jp/
posted by ふくちゃん at 14:54| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(15) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月01日

映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』

 自分にとって、音楽映画はハズレなしの鉄板ジャンル。

 ということで、ザ・ビーチ・ボーイズの生ける伝説ブライアン・ウィルソンの伝記映画、本日封切りの『LOVE & MERCY』をヒューマントラストシネマ渋谷にて。

 ザ・ビーチ・ボーイズも、ブライアン・ウィルソンも、村上春樹さんが度々エッセイなどで取り上げるので、多少興味はありましたが、ほとんど聴いたことはありません。


Story
1960年代、カリフォルニア。発表する曲はすべて大ヒットし、ザ・ビーチ・ボーイズは人気の頂点にいた。バンドの中心的存在であるブライアン・ウィルソン(ポール・ダノ)は、ビートルズの『ラバー・ソウル』に刺激を受け、日本ツアーには帯同せず、新たな音を求めてスタジオで曲作りに専念。だが新作へのプレッシャーが重くのしかかり、その心に抱えた痛みから彼は次第に薬物に溺れ、深く長い孤独な日々へと入っていく・・・。それから20余年、ブライアン(ジョン・キューザック)に再び希望の光をもたらしたのは、美しく聡明な女性メリンダ(エリザベス・バンクス)との出会いだった。しかし、愛し合う2人の間にブライアンの健康面と全ビジネスを後見・管理するランディ医師(ポール・ジアマッティ)が立ちはだかる・・・。
(Movie Walkerより)


ヒューマントラストシネマ渋谷には初見参。狭いけど、奇麗な劇場ですね。

ブライアン・ウィルソン公認の伝記映画といっても、生まれてから現在まで順に・・・ではなく、60年代と80年代に絞ってを交互に描く。しかも、別々の俳優が、それぞれの時代のブライアンを演じるという面白さ。

 観る前はどうかな・・・と思っていたのですが、60年代と80年代が明確に区別されるので、分かりやすいです。

 さて、肝心の感想ですが、ザ・ビーチ・ボーイズ&ブライアンのファンにはこれで良いのかもしれませんが、僕のような初心者には・・・。

 ブライアンの音楽の素晴らしさ、彼の孤独・苦悩・重圧・・・そういうものをもっと分かりやすく伝えてほしかったなぁ〜と思うのです。

 それにしてもアメリカのショー・ビジネスの世界には、必ずと言って良いほど、スターを食い物にしようとする輩が登場しますね。

 お金も取り巻きも増えるし、精神的均衡を保つのは大変なんだろうなぁ。

 ブライアンがメリンダに出会うことなく、ずっとランディ医師の下でコントロールされていたら・・・。彼の音楽生命はとっくの昔の終わっていたんでしょうね。そういう意味では、彼女(メリンダ)は、素晴らしい人です。

〔満足度〕★★★☆☆


『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』公式サイト
http://loveandmercy-movie.jp/
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2015年07月13日

映画『バケモノの子』

 7月11日(土)より公開、細田守監督の最新作を観てきました。

 僕も劇場で鑑賞した過去の3作『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』。最新作の宣伝のために、日テレ系で3週連続放送されています。ついつい見ちゃいますが、どれもやはり面白くて、切ない。


Story
この世界には人間の世界とは別にもうひとつ、バケモノの世界がある。人間界“渋谷”とバケモノ界“渋天街(じゅうてんがい)”という交わるはずのないふたつの世界で、ひとりぼっちの少年・蓮(声:宮崎あおい)、暴れん坊のバケモノ・熊徹(声:役所広司)はそれぞれ暮らしていた。母親を交通事故で亡くし、離婚した父とは会えず、自分を引き取ろうとする母方の親族に反発した蓮は家を飛び出し、ひょんなことから渋天街で熊徹の弟子として暮らすことになり、九太という名を授けられる。熊徹は、渋天街で一二を争う最強のバケモノで粗暴な性格、品格のカケラも無い。これまで多数の弟子が短期間で逃げ出した。渋天街を束ねる次代の宗師に立候補するには弟子を持たねばならず、しかたなく人間界に弟子を求めて、渋谷を徘徊していたのだった。熊徹と反発しあいながらも、蓮=九太は強さを学んで逞しく成長していく。
(Movie Walkerより改変)


 映像、豪華俳優陣の声の演技は完璧です。文句のつけようがない。

 ですが、熊徹のライバルで人格者(獣格者?)の猪王山(いおうぜん)の長男で、心の闇に囚われた一郎彦と蓮=九太の対決を描くクライマックス(ここは胸アツです)を除くと、過去3作に比べて、やや平板・冗長に感じました。

 例えば、熊徹と蓮=九太、熊徹の友人が共に、強さの意味を求めて、諸国(?)の宗師を尋ねるくだりは無くても良いと思いました。

 心の闇というモチーフは、ファンタジーの定番に過ぎるという気がします。鯨を使った、その表現は斬新かもしれませんが、蓮=九太が小説『白鯨』に興味を持つ経緯を含め、必然性がよく分かりません。

 ひょっとして、鯨を用いた映像を使いたいという思いつきがあって、そこから逆算してそうしたのかな?

 熊徹も魅力的なキャラクターではあるけど、定型の域を出ていなと思います。それでも、彼がクライマックスで取った行動には、グっときますけどね。

 ちょっと切なさが足りないかな〜。

 次回作も楽しみに待っています。

〔満足度〕★★★☆☆


『バケモノの子』公式サイト
http://www.bakemono-no-ko.jp/
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2015年07月10日

映画『海街diary』

 是枝監督の最新作、カンヌ映画祭正式出品の『海街diary』をようやく鑑賞してきました。

 僕が女優で作品を選ぶとしたら、宮崎あおいさんだけですので(それでも全部観るわけではない)、この作品も是枝監督作でなければ、スルーしていたことでしょう。

 『歩いても歩いても』と『そして、父になる』しか観ていませんが、何となく気になる監督さんです。


Story
長女・幸(綾瀬はるか)、次女・佳乃(長澤まさみ)、三女・千佳(夏帆)は、鎌倉で3人一緒に住んでいた。そんな彼女らのもとに、ある日、15年前に家を出て疎遠になっていた父の訃報が届く。3人は父の葬儀が行われる山形に向かい、母親違いの妹・すず(広瀬すず)と初めて対面する。3人の母親・都(大竹しのぶ)は、再婚して北海道で暮らし、葬儀には姿を見せない。父は、すずの母親である二人目の妻とも死別し、すずを連れて、また別の女性と結婚していたのだ。まだ中学生のすずは、どうしようもない大人たちに囲まれながらも、毅然としていた。そんなすずに幸は、鎌倉に来ないかと言う。こうして、4姉妹の暮らしが始まった・・・。
(Movie Walkerより改変)


 公開直後、人気アニメ映画『ラブライブ』に興収で負けて2位。ということを騒ぎ立てたメディアがありましたが、誠にナンセンスなことです。

 観客は老若男女、様々。女子高生もいるのが意外(でもないのか?)。

 樹木希林さんが4姉妹の大叔母さん役で出演。いい味、出していました(笑)。

 それはさておき、観ておいて良かった・・・。

 映画はただ4姉妹の日常を季節と共に淡々と、でも繊細に抒情を湛えながら描写していきます。

 ストーリーはあってないようなモノ。

 登場人物のキャラクターも背景も、エピソードも深追いせず、深堀りせず・・・そこがとても心地良いです。

 説明過多に陥らない。でも、しっかり伝わる。

 原作コミックが素晴らしいのか、監督・脚本が素晴らしいのか、両方なのか。

 登場人物がほとんど善人ばかりというところにちょっと引っかかりましたが(でも皆、それぞれにキャラが立っている)、また広瀬すずさんの演技がややぶりっ子(そういう演出でしょう)なのも少し気になりましたが、ほぼ文句なしであります。

 原作は不定期連載でまだ完結せず、単行本は6巻まで。読んでみようかな・・・。

〔満足度〕★★★★★


『海街diary』公式サイト
http://umimachi.gaga.ne.jp/


 本日、48歳になりました。少し贅沢に夕飯は特上鮨にしました。もうすぐ50歳かぁ・・・。友人との音楽ユニットは地道に練習を継続中です。月1回ペースで大阪のスタジオで3人で、月2回ペースで新宿のスタジオで個人練習しています♪。
posted by ふくちゃん at 21:31| 兵庫 ☀| Comment(2) | TrackBack(9) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月16日

映画『あん』

 『萌の朱雀』『殯の森』の河瀬直美監督の初の商業映画(という言い方は語弊がありますが、あえて)であり、初の原作あり映画を、シネスイッチ銀座で。

 私の観たのは14:00の回でしたが、16:35の回の後には、監督と著名なカメラマンであるレスリー・キーさんのトーク・ショーもあるようでした。

 ちなみに、昨日は浅野忠信さん、一昨日は斎藤工さんと、3日連続の企画だったようです。作品に出演していない俳優さんとのトークショーって、珍しいような気がします。


Story
わけあって、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)のもとに、ある日、徳江(樹木希林)という老婆がやってくる。求人の貼り紙を見て「ここで働きたい」という彼女の申し出を一度は断るが、彼女が置いていった手作りのあんの味と熱意に雇うことに。徳江が作るあんの味が評判となり、あっという間に店は大繁盛。失敗作のどら焼きをもらいにくる女子中学生・ワカナもだんだんと徳江に馴染んでいく。しかし、かつて徳江がハンセン病患者だったという噂が広まり、客が一気に離れていった。徳江は店を去り、千太郎も失意の日々を過ごす。やがて届いた徳江からの手紙を頼りに、ワカナと共に千太郎は徳江が暮らす療養所へ・・・。
(Movie Walkerより改変)


 ハンセン病を扱っているものの、社会派映画ではないこともあって、ストーリー的にはそれほどの深みはないように思いました。

 ですが、樹木希林さんのどこか飄々とした、独特の存在感。それでいて、あざとくない。初共演という市原悦子さんと並べば、最強です(笑)。

 「何かになれなくても、私達には生きる意味がある」等セリフよりも、桜、緑の木々、夕景・・・等々、折に触れて挟まれる何気ないカットにこそ、(偉そうな言い方になりますが)河瀬監督の作家性を感じて、感心しました。

 小豆から丁寧に時間をかけてあんを作る。1枚1枚、鉄板(銅板?)で丁寧に皮を焼いていく。そんな映像も美しく、味があります。

 どら焼きが食べたくなります。

〔満足度〕★★★☆☆


『あん』公式サイト
http://an-movie.com/
posted by ふくちゃん at 18:43| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(7) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月05日

映画『涙するまで、生きる』

 今日もマイナー系の映画。

 新聞評で興味を持ちました。

 場所も前回に引き続き渋谷ですが、これまた初めてのシアター・イメージフォーラム。

 以前に私が鞄を買ったHERZ(ヘルツ)のすぐ近所にこんな洒落たミニシアターがあったとは・・・全く知りませんでした。

 ロビーが狭い(笑)!


Story
1954年、フランスからの独立運動が高まるアルジェリア。元フランス軍少佐で予備役将校でもある教師ダリュ(ヴィゴ・モーテンセン)は、人里離れた場所で現地の子ども達を教えるための学校を開きながら暮らしていた。ある日、彼のもとに殺人容疑をかけられたアラブ人のモハメド(レダ・カテブ)が連行されてくる。裁判にかけるため、山を越えた町にモハメドを送り届けるよう知り合いの憲兵に命じられたダリュは、面倒に関わることを避けるため、モハメドを逃がそうとする。だが、復讐のためモハメドの命を狙う者たちに学校を襲撃された後、モハメド本人の希望もあり、やむを得ず彼と共に町へと向かう。途中で独立運動の反乱軍とフランス軍の争いに巻き込まれたものの、辛くも危険を乗り越える。会話を重ね、互いの境遇を知るに連れ、二人の間には友情にも似た感情が芽生え始めるが・・・。
(Movie Walkerより改変)


 若干ですが、映画の内容に触れてしまいます。

 フランスの植民地アルジェリア。

 モハメドがいとこを殺したのには、それなりに正当な理由があります。

 ですが、アラブの掟によって被害者側の親族は、モハメドを殺そうとします。もし、モハメドが殺されると、今度はモハメドの弟が仇討に臨むことになってしまいます。

 モハメドは、この報復の連鎖を防ぎ、家族を守るために、フランス人の手で死刑にされることを望んでいます。

 ダリュは、そんなモハメド自身をも報復の連鎖から解き放そうとします。

 モハメドによる親族への殺人とアラブの掟。

 ダリュとモハメドの関係性。

 フランス人を殺すためにテロを行うアルジェリア反乱軍、彼らを掃討するフランス軍。

 ヨーロッパとアフリカの歴史の疎い身には分かりかねますが、いろんなモノが重ね合わされているように思います。

 尤も、そんな難しいことを考えずとも、ダリュの表情や言葉(ヴィゴ・モーテンセンさんがとにかく渋い!)や景色など、作品が醸し出す空気感だけで、充分に愉しめます。

 味わい深い・・・。

〔満足度〕★★★★☆


『涙するまで、生きる』公式サイト
http://www.farfrommen.com/
posted by ふくちゃん at 19:02| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

映画『サンドラの週末』

 なかなか観たい!と思う映画が無い状態が続いています。

 以前にも何度か書いたと思いますが、最近はどうも映画に対する自分の採点が辛めになり、「面白い!」と素直に思える作品に出会いにくくなってきて、それが観る映画を厳選しようとする気持ちに繋がっているように思います。

 さて、今日は初めての渋谷Bunkamuraル・シネマで『サンドラの週末』。新宿では上映館がないもので・・・。

Story
体調不良のため休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)が職場に復帰しようとした矢先、会社側から職員へボーナス支給するために1人減らさざるを得ない、よって解雇すると告げられてしまう。16人の同僚による投票の結果、サンドラの雇用継続よりも自分たちのボーナス獲得を選ぶ者の方が多かったのだ。だが、サンドラも家族を養うためには夫の収入だけでは厳しく、復職は譲れない。同僚の1人が社長に掛けあってくれたおかげで、週明けの月曜日に再投票を行い、自分のボーナスよりサンドラの復職を選ぶ者が過半数に達したら、サンドラは仕事を続けられることになる。同僚たちを訪ね説得して回る、サンドラの長い週末が始まった。
(Movie Walkerより改変)


 この映画で最も直截に悪者として描かれているのは、16人+サンドラの直属の上司である「主任」だけ(実際に登場するのは、最後のシークエンスのみ)。

 主任の裏で糸を引いている社長は一見悪者には見えませんが、狡い。

 しかし、その2人以外は、みんな普通の、どちらかというと貧しい人たち。サンドラに対しては何も含むことはありませんが、彼女が辞めれば生活の大きな足しになる貴重なボーナスが手に入るのです。

 16人の同僚のうちボーナスを選んだ者にも事情があり、サンドラへの同情があり、葛藤があります。サンドラもそれを理解するがゆえに、彼女の復職より自己のボーナス獲得を求める同僚を責めることができません。

 再投票の結果、サンドラは職場復帰できるのか。

 味のある最後だったと思います。

 とはいえ、登場する同僚を減らし、彼等と主任の人となりをもっと描けば、さらに良かったのではないでしょうか。

〔満足度〕★★★☆☆


『サンドラの週末』公式サイト
http://www.bitters.co.jp/sandra/


 Bunkamuraル・シネマは綺麗なミニシアターでした。座席にドリンクフォルダーがあったり、コンセッションが充実したりしていると、なお良いですが。
posted by ふくちゃん at 21:44| 兵庫 | Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月27日

映画『寄生獣 完結編』

 映画公開にあわせて原作漫画を立ち読み(すいません)してきた『寄生獣』。25日(土)より公開中の完結編を新宿ピカデリーで。

Story
人間の脳に寄生して肉体を操り、人間を捕食する謎の新生物パラサイトが現れ、大勢が餌食になっていった。東福山市では市長・広川(北村一輝)を筆頭に組織化されたパラサイトたちのネットワークが構築されるるあった。これに対し人間側はパラサイト殲滅のための特殊部隊を結成。両者は遂に激突する。パラサイトのミギー(声:阿部サダヲ)を右手に宿した泉新一(染谷将太)は、母親を殺された復讐と人間を守るため、パラサイト達を狩り続ける。人間との共存の道を探すパラサイトのリーダー・田宮良子(深津絵里)は、新一とミギーにその可能性を見出すものの、最強のパラサイト・後藤(浅野忠信)達は、新一も田宮も無きものにしようと企む。人間とパラサイト、生き残るのはどちらか−。
(Movie Walkerより改変)


 実験と称して人間との間の赤子を生んだ田宮良子にかすかに宿る人間性と母性。まさか、この映画で涙腺が緩むことがあるとは・・・。田宮を徒にウェットに描かず、原作通りクールに表現したことが良かったのだ思います。深津絵里さんの演技も。

 その点、後藤(浅野さんも実にイイ)と新一&ミギーの決戦の後は、蛇足だったように思います。原作にも存在するエピソードとはいえ、この作品においてはカットするか、別の場所に入れた方が良かったのでは・・・。

 ただのアクション映画にはしたくなかったのかもしれませんが、その目的は最後のシークエンスが無くても達せられていますし、カタルシスは弱まってしまったと思います。

【満足度】★★★☆☆


『寄生獣 完結編』公式サイト
http://kiseiju.com/
タグ:寄生獣
posted by ふくちゃん at 20:19| 兵庫 | Comment(2) | TrackBack(14) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月14日

映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』

 降りしきる雨の中、『ソロモンの偽証』の後篇を新宿ピカデリーで。


Story
男子中学生・柏木卓也(望月歩)の転落死以降、殺人を告発する目撃者からの手紙、過熱報道、連鎖していく事件により学校は混乱していたが、大人たちは保身に走る一方だった。生徒の一人・藤野涼子(藤野涼子)は自分たちで柏木卓也の死の真相を突き止めようと動きはじめ、学校内裁判が開廷される。人間の底知れぬエゴや欲望、悪意が渦巻く中、少女が学校内裁判の果てに見たものとは・・・。
(Movie Walkerより)


 前篇はかなり良かったですが・・・。後篇は残念な仕上がり。

 判事役・陪審員役の生徒達、柏木卓也を殺したとして告発された不良・大出の取り巻きの生徒達。原作ではしっかり描かれている周辺人物の描写を削除したのは、尺の関係で仕方がないとして・・・(でも、それによって、群像劇としての面白さは損なわれてしまいました。判事も陪審員にもいい場面があるのになぁ。何よりも陪審員長が陪審員の総意として語る言葉こそが原作の感動ポイントだったはず)。

 大人になり、教師として、母校に帰ってきた藤野涼子と校長の会話は蛇足だし、妙にウェットなシーンを付け加えるのも、日本映画の悪い癖かと。

 この映画だけを観た人には、柏木はただの嫌なヤツにしか見えないし、他にも色々伝わらないものがあるだろうなぁ〜と思いました。

 僕だけかもしれませんが、藤野涼子を演じる藤野涼子さんは、山口百恵さんを連想させます。

【満足度】★★☆☆☆


『ソロモンの偽証』公式サイト
http://solomon-movie.jp/
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2015年03月16日

映画『アメリカン・スナイパー』

 狙撃手としてイラク戦争に派遣され、米軍では友軍を守り多数の敵を葬る生きた“伝説”となり、イラク軍やアルカイダからは“悪魔”と呼ばれ高額の懸賞金をかけられた故クリス・カイルの自伝を映画化した、クリント・イーストウッド監督最新作を鑑賞しました。


Story
米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、イラク戦争に狙撃手として派遣されたクリス(ブラッドリー・クーパー)。その任務は“どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること”。狙撃精度の高さで多くの仲間を救ったクリスは“伝説”の異名を轟かせるまでになる。しかし、敵の間にもその腕前が知れ渡り、“悪魔”と恐れられるようになった彼の首には18万ドルの賞金が掛けられ、彼自身が標的となってしまう。一方、幼い子供も育てる妻はクリスの無事と退役を願い続けていた。愛する家族を国に残し、終わりのない戦争は幾度となく彼を戦場に向かわせる。過酷なイラク遠征は4度。家族との平穏な生活と、想像を絶する極限状況の戦地。度重なる戦地への遠征は、クリスの心を序々に蝕んでゆく・・・。
(Movie Walkerより改変)


 クリス・カイルは、相当タフな人だったようです。結局のところ、正義の戦争ではなかったイラク戦争ですが、彼は国を信じて、家族を守るため、戦場で散った同僚のため、自分の意志で何度も戦地に戻ります。

 米軍に対するテロ行為を働こうとする者ならば、女・相手が子供で撃つ。そうやって米軍史上最多の160人を射殺し、元オリンピック選手で驚異的な狙撃力を誇る敵のスナイパーにも最終的には勝利します。

 戦地の厳しさ・異常さは、少しずつ彼に悪影響を与えますし、最後には彼自身にも「もう辞める」と決意させますが、彼の心が完全に壊れることはありません。

 退役後は、民間軍事会社を設立したり、戦争のPTSDで苦しむ退役兵・帰還兵のケアと社会復帰のためのNPOを立ち上げたりしていましたが、世話をしていた元海兵隊員に射撃場で射殺されました。映画では最後の方で簡単に描かれるだけですが・・・。

 戦争映画としては、陰惨な場面は少なめですが、やはり見ていて辛いです。戦いは無いに越したことは無い。正義であろうが、邪心であろうが、愛であろうが、憎しみであろうが、武器ではなく話し合いで何とかしてもらいたいです。

 見応えはあります。日本ではなかなかこういう硬派な映画は作れませんね。

【満足度】★★★☆☆

『アメリカン・スナイパー』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/
posted by ふくちゃん at 21:21| 兵庫 | Comment(0) | TrackBack(23) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月08日

映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』

 ようやくの今年2本目は、宮部みゆきの傑作『ソロモンの偽証』の映画化作品。

Story
記録的な大雪が降った1990年のクリスマスの朝、城東第三中学校の校庭で2年生の男子生徒・柏木卓也(望月歩)が遺体となって発見される。転落死したと見られ、警察は自殺と断定するが、目撃者を名乗る者から彼は殺されたのだという告発状が学校に届く。状況から見て告発状の内容がデタラメであることは明白と思われるが、告発者を特定し、その心をケアするため、告発状の存在を伏せたまま、警察と保健の先生による生徒の聞き取りが始まる。しかし、クラス担任も送られたはずの告発状が、本人の手に渡らぬまま、マスコミの元へ。学校と警察が殺人事件の真相を隠匿しているのではないか。報道が熱を帯び、疑問と混乱が深まる中、犠牲者がまた一人・・・。父親が刑事だったため、自分も告発状を受け取った藤野涼子(藤野涼子)は、クラスメイトの死に責任を感じ、生徒抜きで事を進める学校とマスコミ等大人に見切りをつけ、学校内裁判を実施して真相をつきとめようと動きはじめる・・・。
(Movie Walkerより改変)


 前後篇2部作とは言え、原作を忠実に映像化するには尺が足りません。当然、大鉈が振るわれると予想はしていましたが・・・。

 藤野涼子(オーディションで選ばれた新人・藤野涼子さん)と野田健一(まえだまえだの兄・前田航基さん)が最初から一緒に登校するような友達で、一緒に柏木卓也の死体を発見したり、涼子の親友がキャストから消えていたり、その他のキャストも微妙に性格づけが原作と違ったり・・・。

 原作の最後に大人になり教師として母校を訪れるのは野田健一なのに、それが冒頭の藤野涼子(尾野真千子さん)になっていたり・・・。

 何よりも物語が始まったらと思ったら、すぐに柏木卓也の遺体が発見され、すぐに告発状が来て、すぐに柏木卓也殺しの主犯と疑われる不良の大出俊二の家が燃えて・・・。

 じっくりじっくり描かれる原作とは違い、ホイホイ話が進んでいくので、最初はちょっと不安でした。

 でも、少年少女たちの自然でまっすぐでひたむきな演技、壊れた人間の怖さを感じさせる黒木華さん(クラス担任の森内教諭)、市川美和子さん(森内の隣に住む主婦・垣内美奈絵)、永作博美さん(告発者・三宅樹里)達の演技が醸し出す、緊迫感のある物語に引き込まれました。三宅樹里(石井杏奈さん)も原作に劣らず、壊れてます。

 ウザいマスコミ記者・茂木悦男は原作のイメージにぴったり。

 4月11日からの後篇が楽しみです。

【満足度】★★★★☆

『ソロモンの偽証』公式サイト
http://solomon-movie.jp/
posted by ふくちゃん at 21:07| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(10) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月16日

映画『はじまりのうた』

 ようやく今年の1本目。音楽をテーマにした『はじまりのうた(原題BEGIN AGAIN)』を忘れるところでした(2月7日より公開)。

 アメリカでは最初に5館で封切られ、口コミで1300館まで拡大。

 アカデミー賞歌曲賞に輝いた、同じジョン・カーニー監督の前作『once ダブリンの街角で』(←見逃した)と同じ展開ですね(この時は2館から140館に)。

 なぜ、最初からある程度の館数で上映しなかったんでしょう?


Story
ニューヨーク。シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、デビューを果たしスターダムに乗った同じミュージシャンの恋人デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、失意のまま友人の小さなライブで1曲だけ歌う。そこに偶然居合わせた落ち目の敏腕音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)はグレタの才能に惚れ、彼女にデビューの話を持ちかける。だが、レーベルをクビになったダンには、スタジオもなければ、元手もない。しかし、いきなりニューヨークの街角でアルバムの録音を行うという。セントラルパークやチャイナタウン、橋の下、路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホーム … グレタのゲリラレコーディングは続いていく。やがて、街の空気を孕んだ最高のアルバムが完成、グレタとダンは、ダンのいたレーベルとの契約にこぎつけるが…。
(Movie Walkerより改変)


 監督自身が昔はプロミュージシャンで、キーラ・ナイトレイさん演じるグレタのオリジナル(という設定の)曲のうち2つは、監督が書いているそうです。

 キーラ・ナイトレイさんが別の映画で少し歌うのを聴いて、彼女をグレタに決めたとか。かなり上手かったと思います。

 恋人役のデイブを演じたアダム・レヴィーンさんはマルーン5のボーカル。こちらは、どうりでやたらに歌が上手いと思った。マルーン5は名前だけは知っているけど、ちゃんと聴いたことはないし、メンバーの顔と名前も知らなかったもので…。

 映画のストーリー自体には目新しさはありません。でも、観終わった後、非常に気分の良い、清々しい映画です。

【満足度】★★★★☆


『はじまりのうた』公式サイト
http://hajimarinouta.com/
posted by ふくちゃん at 19:43| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(7) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月18日

映画『ゴーン・ガール』

 これが今年最後の映画になるかもしれません。32本目はデヴィッド・フィンチャー監督の最新作『ゴーン・ガール』。話題作を沢山撮っている監督ですが、僕はこの作品が初めて。


Story
アメリカ・ミズーリ州。幸せに満ちた理想的な結婚生活を送るニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)だったが、結婚5周年を迎えたその日にエイミーの姿が忽然と消える。家には争った形跡があり、さらにキッチンからエイミーの大量の血痕が見つかった。警察は失踪と他殺の両面から捜査を進めるうちに、アリバイがあいまいなニックを疑う。美しい若妻が失踪したこの事件は注目され報道は過熱、ニックは全米から疑いの目を向けられ、カップルの知られざる秘密が明るみになる・・・。
(Movie Walkerより)


 149分間、予断を許さぬ、緊張感と不穏に満ちたサスペンス・スリラーでした。ストーリーは二転、三転・・・ネタバレ厳禁タイプの映画ですね。具体的には何も書けません。

 この2人が知り合って結婚する過程は意図的にあっさり描かれています。

 素敵なカップル・・・と思わせるのは束の間。どっちもどっち。愚かなで感情移入できない2人ですが、やはりエイミーの方が怖いかな。

 結婚に恐怖する一本。あなたの夫、あなたの奥さん、本当にあなたが思ているような人ですか(笑)?

 冒頭と最後が全く同じカットですが、その意味合いは全く違う。上手いです。

 怖いです。


『ゴーン・ガール』公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/
posted by ふくちゃん at 22:25| 兵庫 ⛄| Comment(0) | TrackBack(20) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月07日

映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』

 宇宙戦艦ヤマト、復活篇以来の完全新作映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』を新宿ピカデリーで鑑賞してきました。

 ナルトの映画もあるし、日曜日だし、映画館は大混雑。で、人気で比較すれば多分「ヤマト<ナルト」なんでしょうけど(悔しい)、今回も物販スペースではヤマト関連商品購入者だけ別扱い(専用通路です)。ファンの購買力、いや購買欲の差でしょうか。

 僕はパンフやガイド本、設定資料集以外のグッズは基本的に買いませんけど。


Story
西暦2199年、地球から遠く離れた大マゼラン星雲にある惑星イスカンダルで汚染浄化システム=コスモリバースシステムを受け取り帰路につく宇宙戦艦ヤマトの前に、ガトランティスのグタバ遠征軍大都督率いる雷鳴のゴラン・ダガームが現れる。ダガームはヤマトの引渡しを要求。さらにガトランティスの最新兵器、火焔直撃砲という空間を超越するビーム兵器で攻撃をしかける。すんでのところでワープし退避したヤマトは、薄鈍色の異空間を彷徨う。さらに導かれるように謎の惑星へと向かっていくヤマト。古代(声:小野大輔)らが調査のため惑星に降り立つと、そこにあるはずのない艦を見つける。この惑星こそ、ダガームの探す宝の星だった。ヤマトを追跡するダガームは、邪魔なヤマトをあぶりだそうと火焔直撃砲の砲門を惑星に向ける・・・。
(Movie Walkerより)


 わずか2時間程度の作品なのに大勢の、特に本編で目立たなかったキャラが大活躍。それでいて、古代進も本編以上に活躍しています。波動砲は使えなくても戦闘シーンは大迫力。

 本編のジレルの魔女のエピソードが伏線として上手く活かされています。しかも旧作シリーズの『完結編』で登場する「遠き、アクエリアスの子らよ・・・」という言葉まで見事に取り込まれている(ように思えます)。

 直前に情報公開された通り、斎藤始やサーベラーも登場!やはり、2199の流れで新たなる「白色彗星帝国編(ガトランティス編)」が観たいです。

 話が壮大過ぎて理解できない箇所は後でパンフで補完できました。確認のために、もう1回観ようかな。

 正直かつ冷静に述べるならば、作品単体としての興奮度は期待よりは下でした。本編第7章の感動に勝てません。

 しかし、それでも何度か涙腺が緩みそうになりました。どうも2199におけるある特定の状況(ネタバレ防止のため、ぼかします)には、反射的に涙腺決壊反応が出るようです(笑)。

 パンフレットでは西崎彰司さん(故・西崎義展さんの養子)が「これからも新作をつくる」と明言しています。2199のことなのか、復活篇の後編のことなのか・・・。ハリウッドの『STAR BLAZERS』(旧作ヤマトが海外で放送された際のタイトルのままですね)実写化も発表されました。

 復活篇は好きではありませんが、完結はさせてほしい。先に書いた通り、2199の続編も作ってほしい。外伝・前日譚も観たい。クオリティを落とさないために、2〜3年に1本程度で良いから、ぜひお願いします。

 余談ですが、西崎彰司さんの会社(株式会社エナジオ/ボイジャーエンターテイメント株式会社)のウェブサイトを見ていると、なんだか不安になります(笑)。


『宇宙戦艦ヤマト2199』公式サイト
http://yamato2199.net/


 今回はエヴァの(というか株式会社カラーの)庵野秀明さん、摩砂雪さんも原画で参加されています。庵野版ヤマトも観てみたいですが、エヴァ新劇場版の最終作を早く!
posted by ふくちゃん at 22:48| 兵庫 🌁| Comment(0) | TrackBack(8) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月25日

映画『インターステラー』

 今日は寒い雨。そんな中、新宿ピカデリーで『インターステラー』を鑑賞。

 地球の寿命が近づき、人類の滅亡まで時間がない近未来。新天地を探す旅に出るミッションを与えられた宇宙飛行士・・・ぐらいの事前知識がなかったのですが、一体どんなストーリーになるのだろう。どんな結末を用意しているのだろう、と興味があって観てきました。


Story
劇的な環境変化によって、寿命が尽きかけている未来の地球。新たに発見された宇宙のワームホールを利用し、居住可能な新たな惑星を探すという、生きて帰れるかわからない重大な使命を担う壮大な旅に、まだ幼い子供を持つ元エンジニアで宇宙飛行士の農夫クーパー(マシュー・マコノヒー)と、数少ないクルーが選ばれる。人類の限界を超え、不可能にも思える史上最大のミッションのため、前人未到の未開の地へ旅立った一行は、自らの使命を全うし、愛する家族の元へと生還することができるのか・・・。
(Movie Walkerより)


 60億人を超えた人類の文明は食糧戦争(それが軍事的なものであったのかどうかは分かりません)を経て、荒廃。

 アメリカもおそらく他の国々も、もはや軍備を持たず、高度な産業やテクノロジーも失いかけ、自然環境は悪化し、常時砂埃が舞い散り、時にはそれが砂嵐になる。

 人々は皆、農業に回帰にするも、疫病により絶滅する品種が後を絶たない。やがては多くの農産物が絶滅し、食料と緑と酸素を失った人類は死に絶える・・・。

 そんな未来の世界が無駄に説明的な描写もなく、巧みに導入部で描かれます。

 なぜかアポロの月面着陸は実際には起こらなかったこととして、教科書からも消えています。NASAも閉鎖。

 冒頭の自分たちの親世代の世の中を振り返る老人達のコメントVTR。それを観て、なんとか世界は救われたという結末が示されているのかなと思いきや、そんな単純なものではありませんでした。最後の方で“へぇ〜”となります。

 クーパーの娘が「自分の部屋には幽霊がいる」という一見オカルトチックな騒動にも、実は・・・。

 というように様々な伏線の科学的回収が見事。納得させるだけでなく、感動させてくれます。

 そして、全く先の読めない展開と意外な結末。169分が全く長く感じませんでした〜。

 相対性理論、ワームホール、4次元、5次元、量子宇宙論、事象の地平線・・・ドンパチだけではないSFに日頃から親しんでいないと、拒否反応が出るかもしれません。

 かく言う僕も、ハードSFを読むことはあまりなく、最新の宇宙論・宇宙物理学を一般人向けに説明した書籍すらも全く読んだことはなく(興味はありますが)、言葉として知っているだけで、理解しているわけではないのですが・・・。

 人間ドラマもしっかり描かれています。そして、気宇壮大な親子の愛の物語でもあります。


『インターステラー』公式サイ
http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/
posted by ふくちゃん at 19:10| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(12) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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