2015年02月16日

映画『はじまりのうた』

 ようやく今年の1本目。音楽をテーマにした『はじまりのうた(原題BEGIN AGAIN)』を忘れるところでした(2月7日より公開)。

 アメリカでは最初に5館で封切られ、口コミで1300館まで拡大。

 アカデミー賞歌曲賞に輝いた、同じジョン・カーニー監督の前作『once ダブリンの街角で』(←見逃した)と同じ展開ですね(この時は2館から140館に)。

 なぜ、最初からある程度の館数で上映しなかったんでしょう?


Story
ニューヨーク。シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、デビューを果たしスターダムに乗った同じミュージシャンの恋人デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、失意のまま友人の小さなライブで1曲だけ歌う。そこに偶然居合わせた落ち目の敏腕音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)はグレタの才能に惚れ、彼女にデビューの話を持ちかける。だが、レーベルをクビになったダンには、スタジオもなければ、元手もない。しかし、いきなりニューヨークの街角でアルバムの録音を行うという。セントラルパークやチャイナタウン、橋の下、路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホーム … グレタのゲリラレコーディングは続いていく。やがて、街の空気を孕んだ最高のアルバムが完成、グレタとダンは、ダンのいたレーベルとの契約にこぎつけるが…。
(Movie Walkerより改変)


 監督自身が昔はプロミュージシャンで、キーラ・ナイトレイさん演じるグレタのオリジナル(という設定の)曲のうち2つは、監督が書いているそうです。

 キーラ・ナイトレイさんが別の映画で少し歌うのを聴いて、彼女をグレタに決めたとか。かなり上手かったと思います。

 恋人役のデイブを演じたアダム・レヴィーンさんはマルーン5のボーカル。こちらは、どうりでやたらに歌が上手いと思った。マルーン5は名前だけは知っているけど、ちゃんと聴いたことはないし、メンバーの顔と名前も知らなかったもので…。

 映画のストーリー自体には目新しさはありません。でも、観終わった後、非常に気分の良い、清々しい映画です。

【満足度】★★★★☆


『はじまりのうた』公式サイト
http://hajimarinouta.com/
posted by ふくちゃん at 19:43| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(7) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月06日

黒猫の三角

 昨年もそうでしたが、今年も1月・2月に観たい映画がなかなかない・・・。

 そんな中、フジテレビの2時間ドラマ『瀬在丸紅子の事件簿 黒猫の三角』を観ました。人気ミステリ作家・森博嗣さんのセカンド・ミステリ『Vシリーズ』の映像化です。

 『瀬在丸紅子の事件簿』とは、いかにも2時間ドラマ的な安いタイトルですね^_^;。『黒猫の三角』だけじゃ、森ファン以外にはアピールしないんでしょうけど。。。

 つい先日には、ファースト・ミステリ『S&Mシリーズ』が、1作目の『すべてがFになる』を通しタイトルにドラマ化されたばかり。

 『瀬在丸紅子の事件簿』も『すべてがFになる』同様、舞台は現代に置き換えられていますが、そうすると2つのシリーズの時系列がおかしなことになるだけどな・・・。
 
 にしても、森さんの作品が相次いで急に映像化・・・なぜでしょう?

 自らの作品の映像化を許可しないタイプだと勝手に思っていました。事実、デビューされて約20年、過去にはまったく映像化されてなかったのに。

 と思って、確認のためにWikipediaを見たら、『カクレカラクリ』『奥様はネットワーカ』が過去に実写化されていたんですね。どちらも未読です。

 今回のドラマを観て、『S&M』も『V』も恐らく他の作品も、あの独特の世界観やムードを実写に落とし込むのは無理だと判定しました(笑)。

 もうこの先、実写映像化の許可は出さないでほしいです・・・。まだ『S&M』や『V』等々の森ミステリに触れていない世間の皆さんに、森作品=凡庸なミステリだと思われたくない。


 ギターは毎日練習中。指先も固くなりました。先月も友人と3人でスタジオに入りました。フォーク酒場デビューに一歩ずつ近づいております
posted by ふくちゃん at 23:05| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の泡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月12日

ギター再び。

 年末に関西に帰った時に、中学時代の友人と3人、アコースティックギター×2、アコースティク・ベース×1という編成でスタジオに入りました。

 中学の時に始めたギター。高校卒業と共になんとなく遠ざかり、他の人と一緒に演奏して歌うというのは、それ以来です。

 このブログでも2007年に「アコギ」というタイトルで、久しぶりにギターを買いました!という記事を載せましたが(もう8年も前とは・・・時間が立つのは早い)、結局ほとんど弾かないままだったんですよね。仕事も忙しいし。。。

 スタジオに持って行ったギターは、その時に買ったヤイリのギターでしたが、当然腕前は初心者に毛が生えた程度。

 弦を押さえる左手の指先はブヨブヨですから、あっという間に痛み出します。

 コードは憶えていても、指は動かないし・・・。

 練習曲は1人1曲ずつ持ち寄り、『あの素晴らしい愛をもう一度』(K氏)、『DAYDREAM BELIEVER(日本語訳版)』(H氏)、『風』(僕)の3曲。

 楽しかったです。

 やはり、1人でチマチマやるだけではダメですね。

 東京に戻った後、楽器の街・お茶の水に出かけ、東京の住まい用のギターを買いました。

 ヤイリかアリアの1万円台の安いミニ・ギターを買うつもりでしたが、結局4万円のカナダ製のパーラー・ギター(通常のウェスタン・ギター=ドレッドノートとミニ・ギターの中間サイズ)、アート&ルシアーを購入。

 それ以来、ギタースタンドに立てかけて、毎日弾いています。宝塚の家でもヤイリを弾いています(こちらでもスタンドも買いました)。相変わらず、まだまだ指は動きませんけどね!

アート&ルシアー

 もっともピックでかき鳴らすとご近所迷惑ですから(上手ければまだしも)、夜はもちろん、昼間でもマンションの他の部屋に灯りがついているときは、ピックを使わず小さい音でコソコソ弾いています(笑)。

 近いうちにまたスタジオで練習予定。目標は、フォーク酒場exclamation&question
posted by ふくちゃん at 20:03| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | No Music, No Life. | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月04日

2014ベスト映画

 あけましておめでとうございます。

 映画ファンとしては決して多いとは言えない、2014年32本の鑑賞作品から私的ベストを挙げます。

【洋画】
1位:インターステラー
2位:ジャージー・ボーイズ
3位:ゴーン・ガール
次点:鑑定士と顔のない依頼人

【邦画】
1位:舞妓はレディ
2位:小野寺の弟・小野寺の姉

 ちなみに、洋邦を通じたワースト作品は、『ぶどうのなみだ』。

 今年も良い映画に巡り会いたいものです。
posted by ふくちゃん at 21:44| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 健康への長い道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月18日

映画『ゴーン・ガール』

 これが今年最後の映画になるかもしれません。32本目はデヴィッド・フィンチャー監督の最新作『ゴーン・ガール』。話題作を沢山撮っている監督ですが、僕はこの作品が初めて。


Story
アメリカ・ミズーリ州。幸せに満ちた理想的な結婚生活を送るニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)だったが、結婚5周年を迎えたその日にエイミーの姿が忽然と消える。家には争った形跡があり、さらにキッチンからエイミーの大量の血痕が見つかった。警察は失踪と他殺の両面から捜査を進めるうちに、アリバイがあいまいなニックを疑う。美しい若妻が失踪したこの事件は注目され報道は過熱、ニックは全米から疑いの目を向けられ、カップルの知られざる秘密が明るみになる・・・。
(Movie Walkerより)


 149分間、予断を許さぬ、緊張感と不穏に満ちたサスペンス・スリラーでした。ストーリーは二転、三転・・・ネタバレ厳禁タイプの映画ですね。具体的には何も書けません。

 この2人が知り合って結婚する過程は意図的にあっさり描かれています。

 素敵なカップル・・・と思わせるのは束の間。どっちもどっち。愚かなで感情移入できない2人ですが、やはりエイミーの方が怖いかな。

 結婚に恐怖する一本。あなたの夫、あなたの奥さん、本当にあなたが思ているような人ですか(笑)?

 冒頭と最後が全く同じカットですが、その意味合いは全く違う。上手いです。

 怖いです。


『ゴーン・ガール』公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/
posted by ふくちゃん at 22:25| 兵庫 ⛄| Comment(0) | TrackBack(20) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月07日

映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』

 宇宙戦艦ヤマト、復活篇以来の完全新作映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』を新宿ピカデリーで鑑賞してきました。

 ナルトの映画もあるし、日曜日だし、映画館は大混雑。で、人気で比較すれば多分「ヤマト<ナルト」なんでしょうけど(悔しい)、今回も物販スペースではヤマト関連商品購入者だけ別扱い(専用通路です)。ファンの購買力、いや購買欲の差でしょうか。

 僕はパンフやガイド本、設定資料集以外のグッズは基本的に買いませんけど。


Story
西暦2199年、地球から遠く離れた大マゼラン星雲にある惑星イスカンダルで汚染浄化システム=コスモリバースシステムを受け取り帰路につく宇宙戦艦ヤマトの前に、ガトランティスのグタバ遠征軍大都督率いる雷鳴のゴラン・ダガームが現れる。ダガームはヤマトの引渡しを要求。さらにガトランティスの最新兵器、火焔直撃砲という空間を超越するビーム兵器で攻撃をしかける。すんでのところでワープし退避したヤマトは、薄鈍色の異空間を彷徨う。さらに導かれるように謎の惑星へと向かっていくヤマト。古代(声:小野大輔)らが調査のため惑星に降り立つと、そこにあるはずのない艦を見つける。この惑星こそ、ダガームの探す宝の星だった。ヤマトを追跡するダガームは、邪魔なヤマトをあぶりだそうと火焔直撃砲の砲門を惑星に向ける・・・。
(Movie Walkerより)


 わずか2時間程度の作品なのに大勢の、特に本編で目立たなかったキャラが大活躍。それでいて、古代進も本編以上に活躍しています。波動砲は使えなくても戦闘シーンは大迫力。

 本編のジレルの魔女のエピソードが伏線として上手く活かされています。しかも旧作シリーズの『完結編』で登場する「遠き、アクエリアスの子らよ・・・」という言葉まで見事に取り込まれている(ように思えます)。

 直前に情報公開された通り、斎藤始やサーベラーも登場!やはり、2199の流れで新たなる「白色彗星帝国編(ガトランティス編)」が観たいです。

 話が壮大過ぎて理解できない箇所は後でパンフで補完できました。確認のために、もう1回観ようかな。

 正直かつ冷静に述べるならば、作品単体としての興奮度は期待よりは下でした。本編第7章の感動に勝てません。

 しかし、それでも何度か涙腺が緩みそうになりました。どうも2199におけるある特定の状況(ネタバレ防止のため、ぼかします)には、反射的に涙腺決壊反応が出るようです(笑)。

 パンフレットでは西崎彰司さん(故・西崎義展さんの養子)が「これからも新作をつくる」と明言しています。2199のことなのか、復活篇の後編のことなのか・・・。ハリウッドの『STAR BLAZERS』(旧作ヤマトが海外で放送された際のタイトルのままですね)実写化も発表されました。

 復活篇は好きではありませんが、完結はさせてほしい。先に書いた通り、2199の続編も作ってほしい。外伝・前日譚も観たい。クオリティを落とさないために、2〜3年に1本程度で良いから、ぜひお願いします。

 余談ですが、西崎彰司さんの会社(株式会社エナジオ/ボイジャーエンターテイメント株式会社)のウェブサイトを見ていると、なんだか不安になります(笑)。


『宇宙戦艦ヤマト2199』公式サイト
http://yamato2199.net/


 今回はエヴァの(というか株式会社カラーの)庵野秀明さん、摩砂雪さんも原画で参加されています。庵野版ヤマトも観てみたいですが、エヴァ新劇場版の最終作を早く!
posted by ふくちゃん at 22:48| 兵庫 🌁| Comment(0) | TrackBack(8) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月03日

映画『寄生獣』

 今年ようやくの30本目は山崎貴監督のSF『寄生獣』。原作コミックは未読でしたが、映画化に合わせて刊行された講談社文庫版を立ち読みしました(すいません)。


Story
謎の寄生生物パラサイトが現れた。彼等は人間の脳に侵入して完全に乗っ取り、通常の人間を捕食していく。高校生の泉新一(染谷将太)にもパラサイトが近づくが、脳ではなく右腕に寄生することになり、新一の意識を残したまま共生する例外的な事例となる。この信じがたい事態を周囲に話すわけにもいかず、新一はミギー(声:阿部サダヲ)と自称することになったパラサイトと奇妙な共同生活を送る。パラサイトは次々に現れ、新一の高校にも教師の田宮良子(深津絵里)、転校生の島田秀雄(東出昌大)としてやってくる。彼等は地球上で自らの種を存続させるためにネットワークを築いているが、田宮のように人類との共存を模索する者、人類をただの餌だとみなす者など、様々な個性や価値観を備えていた。やがてひょんなことから島田が暴走、校内は殺戮の嵐となり、新一と幼馴染の同級生・里美(橋本愛)にも危険が迫る・・・。
(Movie Walkerより改変)


 原作文庫版は全8巻中4巻が刊行済みですが、今回の映画もちょうどそのあたりまで。来年4月の映画完結編が、原作の後半部分になるようです。

 キャストは豪華で、映像的にもがんばっているし、それなりに感動的なシーンもありますが、全体としてはもうひとつ盛り上がりに欠ける感じがしました。プロローグという感じですね。

 完結編は面白そうな気がするので、期待しています。


『寄生獣』公式サイト
http://kiseiju.com/
posted by ふくちゃん at 19:50| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(4) | 健康への長い道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月25日

映画『インターステラー』

 今日は寒い雨。そんな中、新宿ピカデリーで『インターステラー』を鑑賞。

 地球の寿命が近づき、人類の滅亡まで時間がない近未来。新天地を探す旅に出るミッションを与えられた宇宙飛行士・・・ぐらいの事前知識がなかったのですが、一体どんなストーリーになるのだろう。どんな結末を用意しているのだろう、と興味があって観てきました。


Story
劇的な環境変化によって、寿命が尽きかけている未来の地球。新たに発見された宇宙のワームホールを利用し、居住可能な新たな惑星を探すという、生きて帰れるかわからない重大な使命を担う壮大な旅に、まだ幼い子供を持つ元エンジニアで宇宙飛行士の農夫クーパー(マシュー・マコノヒー)と、数少ないクルーが選ばれる。人類の限界を超え、不可能にも思える史上最大のミッションのため、前人未到の未開の地へ旅立った一行は、自らの使命を全うし、愛する家族の元へと生還することができるのか・・・。
(Movie Walkerより)


 60億人を超えた人類の文明は食糧戦争(それが軍事的なものであったのかどうかは分かりません)を経て、荒廃。

 アメリカもおそらく他の国々も、もはや軍備を持たず、高度な産業やテクノロジーも失いかけ、自然環境は悪化し、常時砂埃が舞い散り、時にはそれが砂嵐になる。

 人々は皆、農業に回帰にするも、疫病により絶滅する品種が後を絶たない。やがては多くの農産物が絶滅し、食料と緑と酸素を失った人類は死に絶える・・・。

 そんな未来の世界が無駄に説明的な描写もなく、巧みに導入部で描かれます。

 なぜかアポロの月面着陸は実際には起こらなかったこととして、教科書からも消えています。NASAも閉鎖。

 冒頭の自分たちの親世代の世の中を振り返る老人達のコメントVTR。それを観て、なんとか世界は救われたという結末が示されているのかなと思いきや、そんな単純なものではありませんでした。最後の方で“へぇ〜”となります。

 クーパーの娘が「自分の部屋には幽霊がいる」という一見オカルトチックな騒動にも、実は・・・。

 というように様々な伏線の科学的回収が見事。納得させるだけでなく、感動させてくれます。

 そして、全く先の読めない展開と意外な結末。169分が全く長く感じませんでした〜。

 相対性理論、ワームホール、4次元、5次元、量子宇宙論、事象の地平線・・・ドンパチだけではないSFに日頃から親しんでいないと、拒否反応が出るかもしれません。

 かく言う僕も、ハードSFを読むことはあまりなく、最新の宇宙論・宇宙物理学を一般人向けに説明した書籍すらも全く読んだことはなく(興味はありますが)、言葉として知っているだけで、理解しているわけではないのですが・・・。

 人間ドラマもしっかり描かれています。そして、気宇壮大な親子の愛の物語でもあります。


『インターステラー』公式サイ
http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/
posted by ふくちゃん at 19:10| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(12) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月02日

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』

 向井理さんはイケメンですし、素も好青年っぽいですが、役者としての彼にはそれほど興味はなく(すいません)、この映画にも関心は無かったのですが、先日とある映画評で褒めていたので、新宿ピカデリーで鑑賞してきました。

 脚本家・西田征史さんの小説を素材に、ご本人の演出&向井理・片桐はいり主演コンビで舞台化。そして、西田さんの初監督作品として映画化したそうです。舞台版と映画版は別エピソードで、映画の方が小説を同じ話だそうです。

 ネタバレありです。

Story
小野寺進と姉のより子は、早くに両親を亡くし、それ以来ずっと2人で一緒に一軒家に住んでいる。33歳になった進(向井理)は真面目ながら寝癖をつけたままにしておくようなズボラな一面がある。恋には奥手で、より子(片桐はいり)からは過去の恋を引きずっていると指摘される。40歳になるより子は髪型に強いこだわりを持っており、万事にきっちりしている。特に仲がいい訳ではないが、笑いあい、不器用ながらも互いを大切に思い暮らしていた。ある日家に誤配達の郵便が届いたことから、2人に転機が訪れる・・・。
(Movie Walkerより)


 姉を気遣う弟。弟を気遣う姉。べたべたしているわけではないし、口喧嘩もするけど、なんとなく仲の良い2人の何気ない日常を、笑いをまぶしながら、楽しく、おかしく、切なく描いた作品です。

 2人にほぼ同時に訪れた恋の結末は、必ずしもハッピーエンドではないけれども、平凡な人生が愛おしくなる、なんとなく前向きな気持ちなります。


『小野寺の弟・小野寺の姉』公式サイト
http://www.onoderake.com/
posted by ふくちゃん at 18:58| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(6) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月20日

映画『ぶどうのなみだ』

 基本的に“癒しの映画”は好きではありません。結果的に癒されることはあっても、まるで癒すことを目的にしたかのような作品には深みを感じません。

 今回の作品も、私の好きなシンガー・ソングライターの安藤裕子さんが初めて本格的な映像作品に出演するということがなければ観に行っていないと思います。

 もっとも、最近は小田さんと浜省以外の新譜を買うことは無くなりましたが・・・。


Story
アオ(大泉洋)とロク(染谷将太)の兄弟は、父から小麦畑と葡萄の樹を受け継いだ。ピノ・ノワールというぶどうを育て赤ワインの醸造に挑んでいるものの、なかなか思い描くようなものが作れず悩むアオを、ロクは複雑な思いで見ていた。ある日、キャンピングカーに乗ったエリカ(安藤裕子)という女性が現れ、兄弟2人きりの静かだった生活が変化していく。
(Movie Walkerより)


 事前にMovie Walkerの評価投票を見たところ、高評価と低評価が半々の真っ二つでしたが・・・。

 美しい風景、美味しそうな料理。少ないセリフ、時に非リアリスティックな演出。

 こんな素敵な映画を撮りましたという、作り手の自意識と作為を感じる作品でした。

 映画は作為の積み重ねですが、どんなジャンルの映画であっても、それを感じさせてはいけないと思います。セリフも演出もストーリーも全てが“狙い過ぎ”です。

 この作品は「映画のようなもの」であって、映画ではないというのが、僕の感想です。とても気に入った!という方には、申し訳ないのですが。

 安藤さんの曲を主題歌に使って欲しかったなぁ(笑)。


『ぶどうのなみだ』公式サイト
http://budo-namida.asmik-ace.co.jp/
posted by ふくちゃん at 17:08| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(2) | Cinema Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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